another は「不特定の別の1つ」、other は「他の〜」を表す形容詞です。そして the other は「残りの特定の1つ」、others は「不特定の残りの複数」、the others は「特定の残り全部」。
実は5パターンあります。でも見分け方はたった2つの質問だけです。「相手はどれのことか特定できるか」「単数か複数か」。この2軸さえ押さえれば、もう迷いません。
今日はこの5つを、図解のかわりに具体例で一気に整理します。
another と other の違い、まず結論の表
5つの表現は「特定できるか(the がつくか)」と「単数か複数か」の組み合わせで決まります。
| 表現 | 特定できる? | 単数/複数 | 意味 |
|---|---|---|---|
| another | 不特定 | 単数 | 別の1つ(追加・交換) |
| other + 名詞 | 不特定 | 単数・複数 | 他の〜(形容詞) |
| the other | 特定 | 単数 | (決まった範囲の)残りの1つ |
| others | 不特定 | 複数 | 他の人・物たち |
| the others | 特定 | 複数 | (決まった範囲の)残り全部 |
ポイントは the がつくかどうかです。theは「どれのことか、話し手も聞き手も特定できている」という合図。逆にtheがなければ「不特定のどれか」を指しています。
another:不特定の「別の1つ」
another は an(1つの)+ other(別の)が合体してできた語です。だから常に単数扱いで、「もう1つ別のもの」を漠然と指すときに使います。名詞をつけて「another + 名詞」の形でも、単独でも使えます。
other:形容詞として名詞にかぶせる「他の」
other は基本的に形容詞です。単独で名詞のように文の主語や目的語にはなれず、必ず名詞とセットで使います。単数・複数どちらの名詞にもつけられるのがanotherとの大きな違いです。
the other / others / the others:残りを指す3パターン
ここが一番混乱しやすいところです。「範囲がすでに決まっているか」で使う表現が変わります。
おまけ:any other と one another
ここまでの5パターンに加えて、よく一緒に迷われる2つの表現も押さえておきます。
❓ よくある質問
another と other の違いは何ですか?
anotherは「an(1つの)+ other(別の)」が合体した語で、不特定の「別の1つ」を指すときに単独で名詞のように使います。otherは形容詞として名詞の前に置き、「他の〜」という意味で単数・複数どちらの名詞にも使えます。
the other と others の違いは何ですか?
the otherは、範囲が決まっている中の「残りのもの」を指します。2つのうち1つを話したら、もう一方はthe otherです。othersは範囲を限定せず「他の(不特定の)人や物たち」を指す複数形で、theがつかない点が異なります。
any other や one another はどう使い分けますか?
any otherは疑問文・否定文で「他のどんな〜でも」という意味で使い、比較の文でもよく登場します。one anotherは「お互い」という意味で、3人以上のグループで使うのが基本です。2人の間の「お互い」はeach otherを使います。
- another=不特定の別の1つ、other + 名詞=他の〜(形容詞)
- the other=特定できる残りの1つ、others=不特定の残りの複数
- the others=特定できる残り全部。判定は「特定できるか」と「単数/複数」の2軸だけ
今日覚えた5パターンを、実際に1文ずつ声に出して使ってみてください。似たような「使い分け」系の表現をもっと知りたい人はやり直し英文法、日常会話でそのまま使える言い回しを増やしたい人はネイティブが本当に使う英会話フレーズ100選、時事英語で読解力を鍛えたい人は毎日の英語コラムもどうぞ。