make は「無から新しいモノや結果を生み出す」、do は「すでにあるタスクをこなす」。この一線で、日本人がずっと悩んできた make と do の違いは、じつは9割解決します。
だから make a cake(ケーキが新しく出来上がる)は make、do the dishes(すでにある皿洗いをこなす)は do。make my homework は、宿題そのものを先生の側で作ってしまう意味に取られるので×。宿題は「先生が用意した既存タスクをこなす」ので do my homework——ここまでが今夜の結論です。
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make と do、日本語訳が邪魔をしている
学校英語で make = 作る、do = する、と丸暗記した瞬間、この2つの動詞は「日本語の意味が近いところで衝突する」やっかいな存在になります。
実際の英語の感覚はもっとシンプルで、次の1本の線で切れています。
- make=「無 → 有」。行為の結果、新しいモノ・状態・結論ができる
- do=「既にあるタスクを消化する」。すでに定義された行為をこなす
この視点で見ると、"cake"(ケーキ)は行為の後に新しくできるので make、"the dishes"(食器)は元から存在していてそれをきれいにするだけなので do、と一発で決まります。
💡 3秒で見分けるコツ
「その行為をしたあとに何か新しく出来上がる?」と自問してください。
Yes → make / No(元からあるタスクをこなすだけ)→ do。
make a mistake も、間違いという結果を新しく作り出しているので make です。
Yes → make / No(元からあるタスクをこなすだけ)→ do。
make a mistake も、間違いという結果を新しく作り出しているので make です。
make と do の使い分け早見表
| make(新しく生み出す) | do(既存タスクをこなす) | |
|---|---|---|
| 典型的な目的語 | a cake / a plan / a decision / a mistake / a mess / money / an offer / progress / friends / an appointment | the dishes / the laundry / homework / a job / business / research / exercise / one's best / the shopping / a favor |
| 行為の後に生まれるもの | 実物・結論・関係・状態(新しくできる) | 何も新しく生まれない(済ませるだけ) |
| ざっくり訳 | 作る/生み出す/構築する | 行う/こなす/片づける |
| 雰囲気 | 創造・決定・産出 | 義務・家事・仕事の消化 |
| まぎらわしい例 | make the bed(布団を「整えて形にする」) | do your hair(髪を「セットする=すでにある髪を扱う」) |
make the bed が「ベッドを作る(=DIYで木材から)」の意味に見える人が多いのですが、これは朝、寝相でぐしゃぐしゃになった状態から『整った状態』を新しく作り出すと考えると、しっくりきます。
make が正解の10連発(=結果として何かが生まれる)
Let's make a plan for tomorrow.
明日の予定を立てよう。
プランという「結論」が新しく出来上がる。do a plan とはまず言いません。
She made a decision.
彼女は決断した。
decide でも通じますが、make a decision は「熟考のうえの決定」というニュアンスが乗り、ビジネスで頻出。
I made a mistake.
ミスしました。
「間違いを生み出してしまった」イメージ。do a mistake は英語として不自然。
He made a mess in the kitchen.
彼、キッチンを散らかしたよ。
「散らかった状態」という新しい状態を作った、と発想する。
They made friends quickly.
彼らはすぐ仲良くなった。
「友達関係」を新しく築いた。make friends with ~で「~と友達になる」。
Can you make an appointment with the dentist?
歯医者の予約を取ってくれる?
予約という「新しい枠」を作る。do an appointment は言いません。
The team made great progress this week.
今週チームは大きく前進した。
progress(進歩)は日々「新しく積み上がる」もの。冠詞なしで make progress。
I want to make more money next year.
来年はもっと稼ぎたい。
お金は「稼ぎ出す=生み出す」ので make。earn money より会話ではこちらのほうが自然。
Please make yourself at home.
どうぞくつろいでください。
「くつろいだ状態を自分に作りなさい」の直訳。招く側の定番フレーズ。
Sorry, I made you wait.
お待たせしてすみません。
〈make + 人 + 動詞の原形〉で「(人)に〜させる」。「待つ状態」を相手に作ったから make。
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do が正解の10連発(=既存のタスクを消化する)
I have to do my homework.
宿題やらないと。
先生が用意した既存タスク。make my homework は「宿題そのものを作る=先生の仕事」の意味になる。
Can you do the dishes tonight?
今夜、お皿洗いお願いできる?
皿は元からある。the が付くのは「うちにあるあの皿」を指すため。
I did the laundry this morning.
今朝、洗濯した。
家事の定番。do the ~ で「例の~を片づける」の形になる。
Just do your best.
ベストを尽くしなよ。
「自分の全力」というすでにある枠を出し切る、というイメージ。make your best とは言わない。
Could you do me a favor?
ちょっとお願いしていい?
favor(親切な行為)を「してもらう」パターン。ネイティブが日常で山ほど使う定型。
He does business with a Japanese firm.
彼は日本の会社と取引している。
business=商行為、というすでにある行為の枠を回している感覚。
I do exercise every morning.
毎朝運動している。
exercise(運動)は「動作の型」がすでに決まっている。make exercise はNG。
She did some research on it.
彼女、その件を少し調べたよ。
research(調査)は方法論が定まっている作業なので do。
I need to do the shopping after work.
仕事帰りに買い物しなきゃ。
「日用品の買い出し」というルーチン。go shopping は「楽しむ買い物」の色が強い。
What do you do for a living?
お仕事は何をされていますか?
仕事=既存の役割、なので do。自己紹介の超頻出フレーズ。
ここが罠:意味が変わってしまう入れ替え3例
⚠️ 入れ替えると意味が壊れる
- do my hair(髪をセットする)⇄ make my hair(髪の毛を「生やす」的な意味不明の英語に)
- make a call(電話をかける)⇄ do a call(不自然。do a phone call もNG)
- make time(時間を作る)⇄ do time(実はスラングで「刑務所に入る」)
❓ よくある質問
Q. make と do の違いを一言で言うと?
A. make は「無から新しいモノや結果を生み出す」、do は「すでに存在するタスク・仕事・行為をこなす」です。make a cake(=ケーキという新しい物ができる)、do the dishes(=お皿洗いというすでにある家事を片づける)——結果として何かが新しく出来上がるかどうかで見分けます。
Q. 「宿題をする」は make my homework で通じますか?
A. 通じません。正しくは do my homework です。make my homework だと「宿題そのものを作る側(=先生の仕事)」の意味に取られます。宿題は先生が用意した既存タスクをこなす行為なので do。同じ理由で do the laundry(洗濯をする)、do the dishes(皿洗い)も do を使います。
Q. make a decision と decide の違いは?
A. 意味はほぼ同じですが、make a decision の方が「じっくり考えた結論を下す」というニュアンスが加わり、ビジネスや正式な場面ではよく使われます。decide は動作、make a decision は結果としての「決定」を強調。同じく have a look と look、take a walk と walk も、動詞を名詞化して他の動詞と組み合わせることで表現に幅が出るパターンです。
今日の3秒まとめ
📌 これだけ持ち帰ってください
make = 無から生む(結果ができる)/ do = 既存タスクを消化する(結果は生まれない)。
迷ったら「その行為のあと、何か新しく出来上がる?」と自問する。Yes→make、No→do。今夜、頭の中で the dishes と a cake を口の中で交互に言ってみてください。もう二度と混乱しません。
迷ったら「その行為のあと、何か新しく出来上がる?」と自問する。Yes→make、No→do。今夜、頭の中で the dishes と a cake を口の中で交互に言ってみてください。もう二度と混乱しません。
ほかの「使い分けで迷う動詞」もまとめて片づけたい人は、「say tell talk speak」の違いと「look see watch」の違い、そしてやり直し英文法を並行して読むと、動詞まわりの霧が一気に晴れます。ちょっとした表現力を上げたい夜はネイティブが本当に使う英会話フレーズ100選もどうぞ。