S&P 500 sets new record, clearing 7,800 for the first time——今朝伝わったこの見出しの clear は、透明でも掃除でもありません。動詞で「(基準やハードルを)飛び越えて通過する」という意味です。

陸上のハードル走のように、指数がバーに触れずに越えていく様子が、この1語にそのまま収まっています。今朝の英語ニュース3本のトップバッターに、この clear を据えます。

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💹 ニュース1:S&P500が史上初の7,800突破、半導体株がけん引

S&P 500 sets new record, clearing 7,800 for the first time
S&P500が史上初めて7,800を突破し、最高値を更新
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8月13日(現地木曜)、米国の代表的な株価指数S&P500が取引時間中に史上最高値を更新し、節目の7,800を初めて突破しました(一時7,808付近)。時価総額はおよそ70.8兆ドルに到達し、年初からの上昇率は20%を超えています。追い風になったのは半導体などハイテク株の上昇に加え、原油価格の下落と、7月の卸売物価指数(市場予想+0.2%に反して横ばい)。物価上昇の勢いが和らいだことで、投資家心理が上向きました。JPモルガンとモルガン・スタンレーが年末の目標として掲げていた「7,800」に、数か月前倒しで到達したことも話題になっています。

今日の一語:clear(動詞)

ハードル走で「バーに触れずに飛び越える」姿がそのままイメージです。そこから転じて「基準・関門を無事に通過する」全般に使われます。clear customs(税関を通る)、clear the exam(試験に受かる)、clear the Senate(上院を通過する)のように、目に見えない「壁」にも使える便利な動詞です。日本語の「クリアする」というカタカナ語とほぼ同じ感覚で覚えてしまって問題ありません。

The bill cleared the Senate by a wide margin.
その法案は大差で上院を通過した。
政治ニュースの頻出表現。「法案が通る」は pass のほかに clear もよく使われます。
It took me three tries, but I finally cleared the exam.
3回目でようやく試験に受かった。
日常でも「(困難な関門を)突破した」と言いたいときにそのまま使えます。

今日の一語:ease(動詞)

今朝の見出しの裏側で株高を後押ししたのが、物価上昇の勢いが「和らいだ」ことを指す ease です。名詞の ease(気楽さ、らくらくさ)から来た動詞で、「緊張・痛み・圧力がゆるむ」がコアイメージ。inflation eases(インフレが和らぐ)、tensions ease(緊張が緩和する)のように、何かの「きつさ」がゆるむ場面全般で使われます。

Inflation eased slightly last month, giving investors some relief.
先月インフレはわずかに和らぎ、投資家に安心感を与えた。
経済ニュースの定番表現。ビジネス英語のニュース読解でも頻出です。
Can you ease up a bit? We still have plenty of time.
ちょっと落ち着いて。まだ時間はたっぷりあるよ。
ease up は「力を緩める、落ち着く」の日常フレーズです。

🔬 ニュース2:太陽表面に幅20kmの極小プラズマ渦、史上最高解像度で撮影

Sharpest-ever images of the Sun reveal tiny plasma whirlpools scientists have chased for decades
史上最高解像度の太陽表面画像が、科学者が数十年追い求めてきた極小のプラズマ渦を捉える
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ハワイ・マウイ島にある米国立科学財団の太陽望遠鏡「イノウエ」が、太陽表面(光球)のこれまでで最も鮮明な画像を撮影しました。写っていたのは、幅わずか約20kmの磁化したプラズマの渦。理論的には数十年前から予測されていた「ケルビン・ヘルムホルツ不安定性」という現象が、太陽表面でここまで鮮明に確認されたのは初めてです。この渦が磁力線をねじり、太陽表面で起きる小さな爆発「ナノフレア」のエネルギー源になっている可能性があると、研究チームがNature誌に発表しました。

今日の一語:chase(動詞)

「(犬や泥棒を)追いかける」だけの単語ではありません。目に見えない目標——夢、理論、記録——を「長年ひたむきに追い求める」というニュアンスでもよく使われます。今回の見出しの chased for decades は「数十年間、正体を追い続けてきた」という研究者たちの執念を1語で伝えています。

She's been chasing this idea since graduate school.
彼女は大学院時代からずっとこのアイデアを追い求めている。
「夢や研究テーマを追う」という比喩的な chase の使い方です。
We're chasing a tight deadline this week.
今週はタイトな締め切りに追われている。
ビジネスでも「(締め切り・目標を)追いかける」の意味でそのまま使えます。

今日の一語:reveal(動詞)

語源は re-(再び)+ veil(ベールをかぶせる)の逆、つまり「ベールを剥ぐ」。隠れていたものが姿を現す瞬間を1語で表します。ニュースの見出しでは「発表する」よりも一段劇的な、これまで見えなかったものが初めて見えるようになったというニュアンスを運びます。

The new data revealed a pattern nobody had noticed before.
新しいデータが、誰も気づいていなかったパターンを明らかにした。
研究や分析結果を紹介するときの定番動詞です。
He finally revealed the reason behind his decision.
彼はついに、その決断の理由を明かした。
日常会話でも「(隠していたことを)明かす」の意味で自然に使えます。
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🚀 ニュース3:ISS、8月18日の次のスペースウォークへ準備開始

Station Crew Gears Up for Next Spacewalk, Keeps Up Microgravity Research
ISS乗組員、次の船外活動へ準備を開始しつつ、微小重力実験も継続
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国際宇宙ステーション(ISS)では、8月18日に予定されている次の船外活動(スペースウォーク)に向けて準備が進んでいます。NASAのアニル・メノン飛行士とESAのソフィー・アドゥノ飛行士が約6時間半かけて船外に出て、地上のヒューストン管制センターとの通信を担う高速アンテナを交換する予定です。並行して乗組員は微小重力環境を生かした実験も続けており、船外活動に伴う体への影響についてもNASAが健康データを追跡しています。

今日の一語:gear up(句動詞)

gear は本来「歯車」ですが、gear up は機械の話ではなく「(人が)準備を整える、態勢を整える」という日常表現です。スポーツの試合前、旅行の前、仕事の繁忙期前など、何かに備えて気持ちと準備を整えるときに幅広く使われます。

The team is gearing up for the big product launch next week.
チームは来週の大型製品発表に向けて準備を進めている。
ビジネスの現場でとてもよく聞くフレーズです。
I need to gear up for tomorrow's interview.
明日の面接に向けて準備しないと。
日常会話でも「気合を入れて準備する」のニュアンスで使えます。

今日の一語:keep up(句動詞)

「ペースについていく」の意味でよく知られますが、ここでは「(活動・ペースを)維持し続ける」という意味。困難な状況でも歩みを止めない、というニュアンスが強い表現です。

Despite the busy schedule, she kept up her daily English practice.
忙しいスケジュールの中でも、彼女は毎日の英語学習を続けた。
学習の継続を語るときにぴったりの表現です。ネイティブが本当に使う英会話フレーズ100選にも似た表現があります。
It's hard to keep up with all these changes.
こんなに変化が多いとついていくのが大変だ。
keep up with ~ で「~についていく」という頻出の型です。

📐 今朝の「見出し英語」講座:見出しの sets は、なぜ過去形にならないのか

今朝取り上げた2本の見出しを並べてみると、共通点が見えてきます。

S&P 500 sets new record, clearing 7,800 for the first time(ニュース1、すでに起きた出来事)
Sharpest-ever images of the Sun reveal tiny plasma whirlpools(ニュース2、これも発表はすでに終わっている)

どちらも setsreveal と現在形の動詞が使われていますが、実際に起きたのは「過去」の出来事です。英語ニュースの見出しでは、直近の出来事を伝えるとき、過去形ではなく現在形を使うのが基本ルール。理由は単純で、現在形のほうが文字数を短くでき、何より「たった今起きたばかり」という臨場感を伝えられるからです。本文に入ると、時制はふつうの過去形(set a new record / revealed)に戻ります。見出しだけの特別ルールと覚えておいてください。やり直し英文法で時制を復習しておくと、このルールにも早く慣れます。

❓ よくある質問

clear はどんな場面で使いますか?transparentのclearとは別物ですか?

「透明な」の clear と語源は同じですが、動詞のclearは「(基準・障害物を)飛び越えて通過する」という意味で使われます。clear customs(税関を通過する)、clear the exam(試験に受かる)、clear the Senate(上院を通過する)、そして今日のニュースのように株価指数が節目を clear する、のように「関門をクリアする」場面全般で使える便利な動詞です。日本語の「クリアする」というカタカナ語とほぼ同じ感覚で使えます。

見出しの現在形(sets / reveal)は本文でも同じ時制で使われますか?

いいえ、見出しだけの特別ルールです。英語ニュースの見出しでは、直近に起きた出来事でも過去形ではなく現在形を使うのが基本(sets, reveal, clears など)。文字数を短くでき、「たった今起きたばかり」という臨場感も出せるためです。ところが本文に入ると、ふつうの過去形(set a new record, revealed)に戻ります。見出しと本文で時制が変わることを覚えておくと、英語ニュースがぐっと読みやすくなります。

gear up と keep up はどう使い分ければいいですか?

gear up は「これから起きることに備えて準備を整える」(We're gearing up for the event.)、keep up は「すでに進んでいるペースや活動を維持し続ける」(She kept up her daily practice.)という違いがあります。gear upは準備段階、keep upは継続段階のイメージで覚えると混同しません。どちらも日常会話やビジネスメールでそのまま使える頻出の句動詞です。

⚡ 今朝の3秒まとめ
  • clear = (基準・関門を)飛び越えて通過する。clear customs / clear the exam などで大活躍
  • 見出しの現在形(sets, reveal)は「過去の出来事」でも使われる特別ルール。本文では過去形に戻る
  • gear up(準備を整える)とkeep up(ペースを維持する)は、準備段階と継続段階で使い分ける

今朝の6語を、今日1回ずつ声に出して使ってみてください。それだけで、身につく速度が段違いになります。仕事で使う「型」がまだ足りないと感じる人は、そのまま使えるビジネス英語フレーズ集と、ネイティブが本当に使う英会話フレーズ100選が土台になります。海外のニュースを毎日やさしい英語で追いたい人はWORLD8もどうぞ。

読めるようになったら、次は話す番です。

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