Phillies homer 3 times into the Field of Dreams corn in 7-1 win over Twins, with pair from Schwarber——今朝目にしたこの見出しの homer は、詩人ホメロス(Homer)とは無関係です。

小文字の homer は動詞で、「ホームランを打つ」という意味。名詞の home run がまるごと動詞になった、英語ニュースらしい省エネ表現です。

野球に詳しくない人ほど二度見しそうなこの1語を入り口に、今朝の英語ニュース3本を読み解きます。

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⚾ ニュース1:フィリーズがフィールド・オブ・ドリームスで3本塁打、シュワーバーが2発

Phillies homer 3 times into the Field of Dreams corn in 7-1 win over Twins, with pair from Schwarber
フィリーズがフィールド・オブ・ドリームスの一戦で3本塁打、ツインズに7-1で勝利、うち2本はシュワーバー
読めますか? 引っかかるとしたら homer のはずです。名詞ではなく動詞です。

8月13日(現地木曜)、アイオワ州の映画『フィールド・オブ・ドリームス』の撮影地に設けられた特設球場で、恒例のMLB「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」が4年ぶりに開催されました。フィラデルフィア・フィリーズがミネソタ・ツインズを7-1で下し、主役はカイル・シュワーバー。初球先頭打者本塁打を含む2本塁打をトウモロコシ畑へ叩き込み、リーグ本塁打数トップを独走しています。試合前には殿堂入り選手たちを迎えたトリビュートも行われ、映画さながらの一夜になりました。

今日の一語:homer(動詞)

語源はシンプルで、名詞の home run がまるごと動詞化した形です。英語には名詞をそのまま動詞として使う「ゼロ派生」という現象が多くあり、home run → homer もその代表例。medal(メダルを取る)、podium(表彰台に上がる)なども同じ仕組みです。ニュース見出しでは文字数を切り詰められるので重宝されます。

Schwarber homered twice to power the Phillies past the Twins.
シュワーバーが2本塁打を放ち、フィリーズをツインズ戦の勝利へ導いた。
過去形は homered。ニュース記事の本文でもそのまま使われる形です。
My son homered for the first time in his Little League game yesterday.
昨日、息子がリトルリーグの試合で初めてホームランを打った。
野球の話であれば、日常会話でも hit a home run より口語的でこなれた言い方です。

今日の一語:tribute(名詞)

ラテン語 tribuere(与える)が語源。「敬意を込めて捧げるもの」がコアイメージです。今回は殿堂入り選手への敬意を表すセレモニーを指しましたが、a tribute to ~ で「〜に敬意を表すもの」と、人にも作品にも幅広く使えます。

The ceremony was a tribute to the players who built this game.
その式典は、この競技を築いた選手たちへの敬意を表すものだった。
スポーツやセレモニーを伝える記事で頻出の表現です。
She wrote the song as a tribute to her grandmother.
彼女はその曲を、祖母への敬意を込めて書いた。
亡くなった人や大切な人への敬意・追悼の意味でもよく使われます。

🚕 ニュース2:Uber・Pony.aiが欧州でロボタクシー2,000台超配備へ提携拡大

Pony.ai and Uber Expand Partnership to Deploy Over 2,000 Robotaxis in Europe
Pony.aiとUber、欧州で2,000台超のロボタクシーを配備へパートナーシップを拡大
読めますか? 引っかかるとしたら ExpandDeploy のはずです。どちらも動詞です。

中国の自動運転企業Pony.aiと配車大手Uberが提携を拡大し、欧州の追加都市に2,000台超の自動運転タクシー(ロボタクシー)を投入すると発表しました。両社はすでにクロアチア・ザグレブで商用サービスを展開しており、これを足がかりに欧州各地へ広げる計画です。具体的な都市名や導入時期は今後段階的に公表するとしており、中東への展開も視野に入れているといいます。

今日の一語:deploy(動詞)

元はフランス語で「(折りたたんだものを)広げる」を意味した軍事用語です。「(部隊・装備を)配置する、展開する」がコアイメージ。転じてビジネスやITの現場では「(サービス・システムを)導入する、稼働させる」の意味で頻出します。

The company plans to deploy the new system across all its offices by next year.
その会社は来年までに新システムを全事業所へ導入する計画だ。
ITやビジネスの現場で頻出の表現です。
Volunteers were deployed to help with the disaster relief effort.
ボランティアが災害支援活動のために派遣された。
「人を配置・派遣する」という意味でも使われます。

今日の一語:expand(動詞)

ex-(外へ)+ pandere(広げる)が語源です。「事業や範囲を拡大する」の意味で、ビジネスニュースの定番動詞です。

We're looking to expand into the Southeast Asian market next year.
来年、東南アジア市場への進出を検討しています。
海外展開を語るときの定番表現です。ビジネス英語の会議やメールでも頻出です。
The company has decided to expand its product line.
その会社は製品ラインナップを拡大することを決めた。
ビジネスの文脈で日常的に使われる表現です。
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🌌 ニュース3:金星が今夜「最大離角」、三日月と接近して見える

Venus Reaches Greatest Elongation and Joins the Crescent Moon After Sunset
金星が最大離角に達し、日没後に三日月と接近して見える
読めますか? 引っかかるとしたら Elongation のはずです。

8月15日、宵の明星として輝く金星が、地球から見て太陽からもっとも離れて見える「最大離角(東方最大離角)」を迎えます。日没後は西の空低くに、三日月とおとめ座の1等星スピカも近くに見え、3つの天体が接近して見える好条件が重なりました。金星は空で太陽・月に次いで3番目に明るい天体として目立ち、望遠鏡を使えば半月状に欠けた姿も観察できるといいます。

今日の一語:elongation(名詞)

ラテン語 e-(外へ)+ longus(長い)が語源です。「長く伸びること」がコアイメージ。天文用語では、地球から見た太陽と惑星との見かけの角度差を指し、日常でも医学・工学の分野で「伸長、延長」の意味で使われます。

Venus will reach its greatest elongation this evening, shining brightly in the western sky.
金星は今夜、最大離角を迎え、西の空で明るく輝きます。
天文ニュースの定番表現です。
Physical therapy helped restore the elongation of his injured muscle.
理学療法によって、負傷した筋肉の伸びが回復した。
医学分野でも同じ語根が使われます。

今日の一語:join(動詞)

ここでは「(空で)寄り添って見える」という意味です。人が集団に加わる join と同じ語源(jungere=つなぐ)で、天体が接近して並ぶ様子を表すのにもそのまま使われます。

The full moon will join Jupiter in the night sky this weekend.
今週末、満月が夜空で木星と接近して見えます。
天体が「並んで見える」と言いたいとき、joinがそのまま使えます。
Please join us for the celebration tonight.
今夜のお祝いにぜひ参加してください。
日常会話でおなじみの基本用法も、そのまま活きています。

📐 今朝の「見出し英語」講座:名詞が3つ並んだら、後ろから読む

同じ試合を伝えた別の見出しに、こんな一文がありました。MLB公式サイトの見出し Kyle Schwarber's two-homer Field of Dreams game。two-homer、Field of Dreams、game——名詞(または名詞的な語)が3つ連続で並び、offor も見当たりません。

これは英語ニュース見出しでおなじみの「名詞スタック(compound noun)」という書き方です。前置詞を全部省略し、名詞をブロックのように左から右へ積み上げていきます。読み方のコツは、一番右の名詞が主役、左の語は全部その修飾と考えること。今回なら主役は game(試合)で、two-homer(2本塁打の)と Field of Dreams(フィールド・オブ・ドリームスでの)がその内容を説明しています。右から左へ「〜の〜の〜」と読み下すと、日本語になります。

見出しの名詞スタックほんとうの意味(右から読む)
Kyle Schwarber's two-homer Field of Dreams gameシュワーバーの、2本塁打の、フィールド・オブ・ドリームスでの試合
record profit warning記録的な、利益についての警告(=記録的な減益見通し)
climate change summit気候変動についての首脳会議

2つめ・3つめは見出しでよく見かける典型パターンです。慣れないうちは戸惑いますが、「一番右が主役」だけ覚えておけば、初見の名詞スタックでも意味を推測できるようになります。文法をゼロからやり直したい人はやり直し英文法もどうぞ。

❓ よくある質問

homer はどんな場面で使えますか?人名のHomerと混同しませんか?

綴りは同じですが、動詞のhomerは小文字で書かれ、「(野球で)ホームランを打つ」という意味です。詩人ホメロス(Homer)や人名のHomerとは無関係で、文脈(野球のニュースかどうか)で簡単に見分けられます。過去形はhomeredです。

deploy と expand はどう使い分ければいいですか?

expandは「事業や範囲を拡大する」という大きな方向性を表す動詞で、deployは「(具体的なモノ・人・システムを)実際に配置・導入する」という実行段階を表します。提携をexpandした結果として、サービスをdeployする、という関係で覚えると混同しません。

名詞が3つ以上連続する見出しは、どう読めばいいですか?

一番右の名詞を主役として見つけ、その左に並ぶ語をすべて修飾語として右から左へ「〜の〜の〜」と読み下してください。前置詞が省略されているだけなので、慣れれば長い名詞スタックでも意味が取れるようになります。

⚡ 今朝の3秒まとめ
  • homer(動詞) = ホームランを打つ。名詞がそのまま動詞になった省エネ表現
  • deploy(配置・導入する)とexpand(拡大する)は、実行段階と方向性の違いで使い分ける
  • 見出しで名詞が連続するときは、一番右が主役、左は全部その修飾語

今朝の6語を、今日1回ずつ声に出して使ってみてください。仕事で使う「型」がまだ足りないと感じる人は、そのまま使えるビジネス英語フレーズ集と、ネイティブが本当に使う英会話フレーズ100選が土台になります。海外のニュースを毎日やさしい英語で追いたい人はWORLD8もどうぞ。

読めるようになったら、次は話す番です。

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