A black hole shredded a "super sun"——この見出しの shredded、意味がすぐ浮かびますか。

オフィスで紙を裁断するシュレッダー(shredder)と同じ語です。ブラックホールが強大な重力で星を「ズタズタに引き裂く」現象を、そのまま日常語の動詞で書いてしまうのが英語ニュースの怖さでもあり、面白さでもあります。

この語を入り口に、フランス人女性初の宇宙遊泳、ChatGPTの新機能——夕刊の英語ニュース3本を読み解きます。

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🌌 ニュース1:ブラックホールが「巨大な星」を引き裂く、観測史上最大級の閃光

A black hole shredded a "super sun" — but something strange may have survived
ブラックホールが「巨大な星」をズタズタに引き裂いた——ただし、奇妙な何かが生き残った可能性がある
読めますか? 引っかかるとしたら shredded と、"super sun" を囲む引用符のはずです。

アメリカのNASAとCaltechなどのチームが、太陽の30倍を超える質量の恒星が超巨大ブラックホールに引き裂かれる瞬間を捉えたと発表しました。「Whippet(ウィペット)」という愛称のこの現象は、太陽の約4,000億倍のエネルギーを放ち、光速の5分の1のスピードで衝撃波を宇宙に広げたと見積もられています。

面白いのはここから。破壊のあとに異常な速度で動くヘリウムが観測されており、星の一部が破壊を「生き残った」可能性があると研究者たちは考えています。

今日の一語:shred(動詞)

もとの意味は「(紙・布などを)細かく裁断する、ズタズタに切り裂く」。名詞形の shredder(シュレッダー)は日本のオフィスでもおなじみです。天体物理のニュースでは、ブラックホールが星の潮汐力で「引き裂く」現象を、この一語であっさり表してしまいます。

The black hole slowly shredded the star over months.
そのブラックホールは何か月もかけて星をゆっくり引き裂きました。
科学ニュースでは tear apart(引き裂く)と同じ意味で使われますが、shredのほうが「細かく」というニュアンスが強いです。
I need to shred these old documents before I move.
引っ越し前に、この古い書類をシュレッダーにかけないと。
日常では「(書類を)シュレッダーにかける」の意味そのままで使えます。日常フレーズ集にも入れておきたい実用語。

今日の一語:survive(動詞)

「生き残る、生き延びる」でおなじみですが、ニュースでは物や現象が「残る」「持ちこたえる」の意味でもよく使われます。この見出しの may have survived は「(星の一部が)生き残っていたかもしれない」という過去の推量です。

Something strange may have survived the explosion.
何か奇妙なものが、その爆発を生き延びたかもしれない。
may have + 過去分詞 で「~したかもしれない」。ニュースの推量表現の定番形です。
I don't know how I survived that Monday.
あの月曜、どうやって乗り切ったのか自分でもわからない。
日常会話では「(つらい日や仕事を)なんとか乗り切る」というノリでよく使います。
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👩‍🚀 ニュース2:フランス人女性、初の宇宙遊泳へ

ISS to host first spacewalk by Frenchwoman
ISS(国際宇宙ステーション)で、フランス人女性による初の宇宙遊泳が行われる
読めますか? 引っかかるとしたら host のはずです。

ESA(欧州宇宙機関)所属の宇宙飛行士ソフィー・アドノ氏(44)が18日、フランス人女性として初めて宇宙遊泳を行いました。NASAの宇宙飛行士アニル・メノン氏とペアを組み、約6時間半かけて国際宇宙ステーションの通信アンテナを交換する任務です。

アドノ氏は元テストパイロットで、今年2月にフランス人女性として2人目の宇宙飛行を達成したばかり。欧州の女性宇宙飛行士としては、2022年のイタリア人サマンサ・クリストフォレッティ氏に続く2人目の船外活動となります。

今日の一語:host(動詞)

もとは「宿主・もてなす人」という名詞。動詞では「(場所・組織が)~を開催する場となる、受け入れる」という意味で、パーティーからオリンピック、生物の宿主まで、幅広く使えます。ここではISSが「宇宙遊泳の開催地になる」という書き方です。

The ISS will host a historic spacewalk today.
ISSは今日、歴史的な宇宙遊泳の舞台となります。
場所を主語にしてhostを使うと、そこに人が集まる・そこで何かが行われるニュアンスが自然に出ます。
We're hosting a small dinner this weekend — want to come?
今週末うちでちょっとしたディナーやるんだけど、来ない?
友達を家に招くときの定番動詞。「(家で会を)開く、迎える」の意味で、have a partyよりカジュアルで大人っぽく響きます。

今日の一語:spacewalk(名詞)

space(宇宙)+ walk(歩く)を組み合わせた、まさに見た目どおりの単語です。日本語の「宇宙遊泳」よりも動きのイメージが強く、公式には EVA(Extravehicular Activity=船外活動)と呼ばれます。

She became the first French woman to perform a spacewalk.
彼女はフランス人女性として初めて宇宙遊泳を行いました。
perform a spacewalk(宇宙遊泳を行う)がそのまま定番の言い回しです。動詞は do や conduct も使えます。
Spacewalks usually last about six hours.
宇宙遊泳は普通、6時間ほど続きます。
last は「(時間が)続く」という自動詞。サイエンスラボ系の英文で頻出です。

💻 ニュース3:ChatGPTがMacの操作履歴を覚える新機能

ChatGPT for Mac adds opt-in Computer History feature, replacing Chronicle
Mac版ChatGPTに、任意でオンにできる「Computer History」機能が追加された(旧Chronicleの後継)
読めますか? 引っかかるとしたら opt-in のはずです。

OpenAIは、Mac向けChatGPTアプリに「Computer History」という新機能を追加しました。ユーザーがMacで開いたアプリやウェブサイト、キーボード操作、コピペなどの活動を記憶し、あとでChatGPTに「さっき編集していた資料の要約を作って」といった依頼ができる仕組みです。

スクリーンショットや録画はせず、あくまで操作の記録だけ。デフォルトはオフで、アメリカのPro・Business・Enterpriseユーザーが自分でオンにしたときだけ動きます。これまでプレビュー提供されていた「Chronicle」機能の正式後継版という位置づけです。

今日の一語:opt-in(形容詞・名詞)

opt(選ぶ)+ in(中へ)で「自分から参加を選ぶ、任意参加の」という意味。反対語は opt-out(初期状態はオンで、抜けたい人が抜ける)。日本のマーケティング用語「オプトイン」はこの英語からそのまま来ています。

Computer History is an opt-in feature, so it's off by default.
Computer Historyは任意参加型の機能で、デフォルトではオフになっています。
プライバシー関連の英文ニュースでは opt-in / opt-out は必修語。ビジネス英語でもよく登場します。
You can opt in anytime from the settings.
設定からいつでも参加を選べます。
動詞として opt in / opt out と分けて書けば「加入する / 抜ける」の意味に。give consentよりずっと軽い響きです。

今日の一語:feature(名詞・動詞)

もとは「顔立ち・特徴」ですが、IT英語では「(ソフトウェアの)機能」という意味で猛烈に使われます。function(機能)より軽く、「売りになる特徴」というニュアンスがあります。

This app has a new AI feature that summarizes your day.
このアプリには、あなたの1日を要約してくれるAI機能が新しく入っています。
a new ~ feature(新しい~機能)はテック記事で無限に出てくる形です。
The new update features a redesigned home screen.
最新アップデートの目玉は、刷新されたホーム画面です。
動詞のfeatureは「~を目玉として据える、~を売りにする」。映画やアプリの紹介文で頻出です。

📐 今日の「見出し英語」講座:引用符 " " は「異名・比喩」の合図

ニュース1の見出しに出てきた a "super sun" を思い出してください。super sun は正式な天文用語ではありません。だからこそ引用符でくくって、「これは記者が付けた呼び名です」と読者に合図しているのです。

引用符の使われ方意味・読み方
a "super sun"正式名ではない愛称・比喩(記者による名づけ)
"Cannot Be Explained" — New Steel Stuns Scientists研究者などの発言をそのまま引用
the 'Godfather of AI'広く知られた通称・あだ名
Nintendo's "cheap" Switch 3皮肉・ちょっと距離を置いた表現

英語の見出しで引用符が出てきたら、まず「そのまま辞書を引くな」と身構えるのが正解です。中身は正式名・辞書語ではなく、記者の名づけか、誰かのセリフか、皮肉か。文脈でどれか判断します。ちなみにアメリカ英語は " " (ダブル)、イギリス英語は ' ' (シングル)が主流ですが、見出しではスペース節約でシングルを使うことも多いです。見出し英語のクセをもっと知りたい人はやり直し英文法もどうぞ。

❓ よくある質問

ブラックホールのニュースに出てくる shred はどんな意味の動詞ですか?

shred は「(紙などを)細かく裁断する、ズタズタに引き裂く」という意味の動詞です。日本のオフィスでおなじみのシュレッダー(shredder)は、この動詞から来ています。天体物理のニュースでは、ブラックホールが星の重力で引き裂く現象をこの語で表します。

宇宙遊泳のニュースにある host はなぜ「主催する」ではなく「開催地となる」と訳すのですか?

host はもともと「宿主・もてなす人」という意味で、動詞では「(場所・組織が)~を開催する場となる、~を受け入れる」という意味を持ちます。ISS to host first spacewalk は「ISSで初めての宇宙遊泳が行われる」というニュアンスで、大会・イベント・会議などにも幅広く使われる語です。

ChatGPTの新機能のニュースにある opt-in とはどういう意味ですか?

opt-in は「(利用者が)自分から参加を選ぶ、任意参加の」という意味の形容詞・名詞です。日本のマーケティング用語「オプトイン」の元で、動詞 opt(選ぶ)+ 前置詞 in(中に)から来ています。デフォルトはオフで、使いたい人だけがオンにする、という新機能によく使われます。

⚡ 今日の3秒まとめ
  • shred(ズタズタに裂く=シュレッダーのshred)、survive(生き残る・持ちこたえる)
  • host(~の開催地となる)、spacewalk(宇宙遊泳=space+walk)
  • opt-in(任意参加の)、feature(機能・目玉として据える)
  • 見出しの引用符 " " は「正式名じゃない・記者の名づけ・皮肉」の合図

今日の6語を、頭の中で一度英作文して声に出してみてください。ニュース英語のクセをもっと知りたい人はやり直し英文法、テックの日常語をもっと増やしたい人はそのまま使えるビジネス英語フレーズ集、宇宙・科学の話題が好きな人はサイエンスラボもどうぞ。

読めるようになったら、次は話す番です。

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