straight を「まっすぐ」の意味だと思っていませんか。今朝のWNBAニュースの見出しに出てきた21st straight game は、定規もレールも一切関係ありません。
正体は「連続の、途切れない」という意味の形容詞。数字の直後に置かれると、スポーツの記録を語る決まった型になります。
今朝はこの straight に加えて、新型宇宙望遠鏡の打ち上げが「on track」だというNASAのニュースと、Walmartがついに動いたキャッシュレス決済のニュース2本を、じっくり掘っていきます。
🗞 ニュース1:WNBA選手が「21試合連続20得点」の新記録
Kelsey Mitchell Sets WNBA Record With 21st Straight 20-Point Game
読めますか?straightは「まっすぐ」だけの意味ではありません。
インディアナ・フィーバーのケルシー・ミッチェル選手は8月20日のダラス・ウィングス戦で37得点を挙げ、21試合連続で20得点以上をマークするWNBA新記録を樹立しました。これまでの記録はA'ja Wilson選手が2023〜24シーズンにまたがって達成した20試合連続で、ミッチェルはこれを更新。6月22日のフェニックス・マーキュリー戦から数えて、約2か月にわたって記録を伸ばし続けています。チーム自体はウィングスに91-85で敗れましたが、個人記録は輝きました。
今日の一語:straight(adj./adv.) 「まっすぐな」の意味でおなじみですが、数字のあとに置かれると「連続した、途切れない」という意味に変わります。語源はラテン語 stringere「引っ張って伸ばす」で、そこから「一本の線のように途切れず続く」というイメージが生まれ、記録の連続を表す語として定着しました。日常会話でも five days straight(5日連続で)のように使われます。
🗞 ニュース2:NASAの新型宇宙望遠鏡、打ち上げへ「順調」
Roman Space Telescope on track for late August launch
読めますか?on trackは線路の話ではありません。
NASAとSpaceXは8月21日、次世代宇宙望遠鏡「ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡」の打ち上げに向けた最終審査「フライト・レディネス・レビュー」を完了したと発表しました。ハッブル宇宙望遠鏡と同じ大きさの鏡を持ちながら、その約100倍広い範囲の空を一度に観測できるのが特徴で、暗黒エネルギーの謎の解明や系外惑星探しが目的です。打ち上げはフロリダ州ケネディ宇宙センターから、8月30日早朝(現地時間)に予定されています。
今日の一語:track(n.) 「線路」「(競技用の)トラック」の意味でおなじみですが、on trackという形になると「軌道に乗って、順調に進んで」という意味の熟語になります。列車が決まったレールの上を予定通り進む様子から、「計画通りに物事が進んでいる」というイメージが生まれました。ビジネスの進捗報告でも非常によく使われる表現です。
🗞 ニュース3:Walmartがついに動いた、Apple Pay解禁へ
Walmart to finally start accepting Apple Pay and Google Pay
読めますか?willがどこにもないのに、なぜ未来の話だとわかるのでしょうか。
米小売大手Walmartは、8月24日から一部の店舗とSam's ClubでApple PayとGoogle Payのタップ決済に対応すると発表しました。自社の決済サービス「Walmart Pay」を推し、長年こうしたサービスの導入を避けてきましたが、方針を転換した形です。年内には全米の店舗へ順次展開し、ガソリンスタンドでの対応も2027年半ばまでに完了させる計画だといいます。
今日の一語:to(不定詞) 見出しの Walmart to finally start accepting... は「Walmartはついに〜し始める予定だ」という未来の意味で、willの代わりにto不定詞が使われています。見出し英語ではis/are going toのgoingすら省略され、主語のすぐ後ろにtoだけがぽつんと置かれる独特の型が定着しています。
📐 今朝の「見出し英語」講座:主語のすぐ後ろの to は will のサイン
ニュース3の見出しをもう一度見てください。Walmart to finally start accepting Apple Pay。本来なら Walmart is (going) to start と書くところですが、見出しではbe動詞もgoingもまるごと消え、to だけが残っています。
これは見出し特有の省略ルールです。主語の直後に to + 動詞の原形が来ていたら、それは未来の予定を表すサインだと考えてください。
- Japan to cut tariffs on imported goods.(日本は輸入品の関税を引き下げる予定)
- Company to launch new product next spring.(その企業は来春、新製品を発売する予定)
- Talks to resume next week.(協議は来週再開される予定)
いずれも「主語+to+動詞の原形」という形で、is going to や will の意味を1語の to だけで表しています。見出しでこの形を見たら、頭の中で is to / is going to を補って読むと、すっと未来の話だと理解できます。
スポーツニュースで使われる英語表現をもっと知りたい人はネイティブが本当に使う英会話フレーズ100選、見出しでtoが未来を表す仕組みはやり直し英文法でも基礎から確認できます。ビジネスニュースの語彙を増やしたい人はビジネス英語60もあわせてどうぞ。
❓ よくある質問
Q. 英語のstraightにはどんな意味がありますか?
A. straightは「まっすぐな」という意味でおなじみですが、数字のあとに置かれると「連続した、途切れない」という意味の形容詞・副詞になります。語源はラテン語のstringere(引っ張って伸ばす)で、「一本の線のように途切れず続く」というイメージから、スポーツの連続記録を表す際によく使われるようになりました。
Q. on trackとはどういう意味ですか?
A. on trackを直訳すると「線路の上に」ですが、列車が決まったレールの上を予定通り進む様子から、「計画通りに順調に進んでいる」という意味の熟語として使われます。ニュースやビジネスの進捗報告で非常によく登場する表現で、逆に計画が狂ったときはoff trackと言います。
Q. なぜ見出しの英語ではwillの代わりにtoが使われるのですか?
A. 英語の見出しはスペースを節約するため、is/are going toのようなwill相当の表現を「主語+to+動詞の原形」という形に切り詰める習慣があります。主語のすぐ後ろにtoだけが置かれていたら、頭の中でis toやis going toを補って読むと「これから〜する予定だ」という未来の意味だとわかります。
⚡ 今日の3秒まとめ
見出しでwillが見当たらなくても、toが未来のサインです。