カフェで友達が「今朝ほんと最悪でさ、目覚まし鳴らなくて、電車も遅れて…」と長々と愚痴を話したあと、ふと我に返ってこう続けます。
これを見た日本人の多くは、こう思います。「Anyway=とにかく、でしょ?知ってるし」
意味は間違っていません。でも、この使われ方には気づいていない人がほとんどです。ネイティブは "Anyway" を、話が脱線したときに本題へ戻す合図や、世間話を切り上げて本題に入る合図として、会話の中で数分に一度は口にします。単なる接続詞というより、会話の「舵取り役」。今日はこの実際の使い方を、会話例と一緒に身につけます。
意味と使いどころ
"Anyway," は、話の流れを一度リセットして本筋に戻す・進めるときに使うつなぎ言葉です。
- 自分の話が脱線したのに気づいて、元の話題に戻すとき
- 雑談をひとしきりしたあと、本題に切り替えるとき
- 相手の愚痴やグチを軽く受け止めつつ、話を前に進めるとき
会話で見てみよう
▼ 電話での近況報告
▼ 会議前の雑談から本題へ
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| Anyway, | 脱線した話を戻す・切り上げる | 雑談から本題へ、話の軌道修正に |
| By the way, | 思い出したことを付け足す | 本題とは別の新しい話題を足すとき |
| So, | 結論・本題に入る合図 | これから話す内容の前置き全般 |
| In any case, | 前の内容にかかわらず結論を言う | ややフォーマルな場でも使える |
迷ったときの基準はシンプルで、「話が横道にそれた」あとに使うなら Anyway、「新しい情報を思い出した」ときは By the way です。目的が違うので、置き換えると少し不自然になります。
☕ ひとくちコラム 文末の "anyway" は少し違う顔を見せる
実は "anyway" は文頭だけでなく文末でも使われ、そこでは少し違うニュアンスになります。"It's raining, but I'm going for a run anyway."(雨だけど、それでも走りに行くよ)のように、文末の anyway は「それでも・とにかく〜する」という逆接・開き直りの意味。同じ単語でも、置く位置で「会話をつなぐ道具」にも「意志を通す一言」にもなるのがおもしろいところです。こうした位置によるニュアンスの違いは、ネイティブが本当に使う英会話フレーズ100選でも数多く扱っています。
ちなみにカジュアルな会話では "anyways" と s を付けて言うアメリカ人もいますが、これは文法的には非標準とされる口語表現。書き言葉や丁寧な場では "anyway" のままにしておくのが無難です。
今日のまとめ
今週、話が長くなりそうなときに1回使ってみてください。会話の主導権をさりげなく取り戻せます。