カフェで "Is this seat taken? Can I take it?"(この椅子、使ってます?借りていいですか?)と聞くと、ネイティブは笑顔で手を広げてこう言います。
直訳しか知らない日本人はフリーズします。「私のゲストになりなさい…?え、今から家に招待されるの…?」
安心してください。家には呼ばれていません。これは「(まるで私の大切なお客様のように)ご自由にどうぞ」という快諾の決まり文句。"Go ahead" より一段気前が良く、ちょっと紳士的に響く便利な返事です。今日はこれを、裏の顔(皮肉用法)まで含めて「使える状態」までもっていきます。
意味と使いどころ
"Be my guest" は、許可を求められたときに「もちろんどうぞ、遠慮なく」と気持ちよくOKするフレーズです。「あなたはお客様扱いですから、何でも自由に」というホスピタリティの比喩が効いています。
- "Can I use this?" "May I sit here?" など許可を求められたときの返事に
- 最後の一切れ・残り物を「食べていい?」と聞かれたときに
- 「やりたい」と言われた仕事や作業を気持ちよく譲るときに
会話で見てみよう
▼ オフィスで充電器を借りたいとき
▼ ピザの最後の一切れを前に
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| Be my guest. | どうぞどうぞ、ご遠慮なく(気前よし) | 許可を求められて快くOKするとき |
| Go ahead. | どうぞ(シンプル・中立) | 許可全般。迷ったらこれでOK |
| Help yourself. | ご自由に取ってどうぞ | 食べ物・飲み物・備品をすすめるとき |
| Knock yourself out. | 気が済むまでどうぞ(超カジュアル) | 友達同士。ややシニカルにもなる |
覚え方はシンプルで、飲食物をすすめるなら "Help yourself"、行動の許可なら "Go ahead"、そこに気前の良さを足したいなら "Be my guest"。ホテルやレストランのスタッフが使うほど上品にも使える、返事界の優等生です。
☕ ひとくちコラム 『美女と野獣』の "Be Our Guest"
このフレーズ、実は世界でいちばん有名な歌のタイトルにもなっています。ディズニー『美女と野獣』の名曲 "Be Our Guest"。ろうそくのルミエールがベルに豪華なディナーを振る舞う、あのシーンです。歌詞の世界観はまさにこのフレーズの精神そのもので、「あなたはお客様、遠慮は一切無用」というおもてなし全開の内容。ネイティブの子どもたちはこの歌で自然と "be my/our guest" の感覚を体に入れているわけです。
映画や歌で覚えたフレーズは忘れにくい、というのは学習科学でもよく言われる話。フレーズを「場面ごと」記憶する練習には瞬間英作文トレーニングが使えます。"Be my guest" も出てきたら即答できるか試してみてください。
今日のまとめ
今週、誰かに許可を求められたら1回使ってみてください。ちょっと紳士・淑女の気分になれます。