パーティーで友達が「これ、うちのルームメイトのダナ」と早口に紹介してくれたのに、周りがうるさくて名前が聞き取れない。そんなとき、ネイティブは気まずい顔をせずにこう返します。

Sorry, I didn't catch your name.
すみません、お名前聞き取れなくて。
初対面で名前を聞き逃したときの定番フレーズ。相手を責めず、自分が聞けなかった体で聞き直す。

直訳すると「あなたの名前を捕まえられなかった」。名前を野球のボールみたいに「キャッチする」の?と思った人もいるはずです。実はこの発想、そんなに外れていません。音として飛んできた名前を、うまく受け取れなかった、というイメージがこの catch の正体。学校で "What's your name?" しか習わなかった人には新鮮な一言だと思うので、会話例とセットで「使える状態」にしていきます。

意味と使いどころ

"Sorry, I didn't catch your name." は、一度聞いたはずの相手の名前を聞き取れなかったとき、もう一度教えてもらうための切り出し方です。「私が聞き取れなかった」という形にすることで、相手の発音や紹介のしかたを責めているように聞こえません。

💡 なぜ catch なの? catch は「投げられたボールを受け取る」イメージ。相手の声は確かに飛んできた(言われた)のに、自分のグローブ(耳)でうまく受け取れなかった、というのが catch your name の感覚です。聞く気がなかったわけではないので、responsibility(責任)は自分側に置きつつも失礼にはなりません。

会話で見てみよう

▼ 友達の家のパーティーで

This is my roommate, by the way.
ちなみに、こっちがうちのルームメイト。
Hey! Sorry, I didn't catch your name. It's pretty loud in here.
どうも!すみません、お名前聞き取れなくて。ここ、結構うるさいですね。

▼ 新しいチームメンバーが参加したオンライン会議で

And this is going to be helping us out on the project.
それで、こちらがこのプロジェクトを手伝ってくれます。
Sorry, I didn't catch your name - the audio cut out for a second.
すみません、お名前聞き取れなくて。音声が一瞬途切れちゃって。
理由を一言添えると、ただ聞いていなかったわけじゃないことが伝わってさらに自然。

似ている表現との違い

表現ニュアンス場面
Sorry, I didn't catch your name.そもそも聞き取れなかった(自分の責任にする)紹介された直後・初対面
What was your name again?一度聞いたけど忘れた・うろ覚え少し時間が経ってから
Can you say that again?名前に限らず、聞き取れなかった内容全般会話中いつでも使える汎用フレーズ
Sorry, what's your name?かなり直接的。全く聞いていなかった印象になりやすいかなりカジュアルな場・親しい間柄

ポイントは、「聞こえなかった」ことにして聞き直すのが一番波風が立たないという点。"catch" や "hear" は「意図せず聞き取れなかった」という事故感があるので、何度聞いても気まずくなりにくい言葉です。

⚠️ 1つだけ注意 "I didn't listen to your name." とは言わないでください。listen は「意識して耳を傾ける」動作なので、これだと「あなたの話を聞く気がなかった」という意味になり、かなり失礼です。事故で聞き取れなかった場合は catch か hear。わざと聞いていなかったわけではない、という前提を保てます。
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☕ ひとくちコラム catch は意外と忙しい動詞

catch は「捕まえる」だけでなく、英語の日常会話であちこちに顔を出します。"catch a cold"(風邪をひく)、"catch feelings"(本気で好きになってしまう)、"catch someone's eye"(誰かの目を引く)、別れ際の "Catch you later!"(じゃあね、また)。どれも「予期せず・向こうからやってきたものを受け止める」という同じイメージでつながっています。

つまり catch は「掴みにいく」動詞ではなく、「気づいたら受け取ってしまっていた」動詞。名前も風邪も気持ちも、こちらが望んだわけではなく飛んできたものを受け止める、という発想で覚えると一気に使い道が広がります。こうした動詞のイメージ作りにはネイティブが本当に使う英会話フレーズ100選も参考になります。

今日のまとめ

📌 3秒でおさらい 名前が聞き取れなかったら "Sorry, I didn't catch your name."。少し時間が経ってから思い出せないときは "What was your name again?"。
次に誰かの名前を聞き逃したら、気まずがらずにこのフレーズで聞き直してみてください。
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