休日返上で働き続ける友人に、あなたはコーヒーを差し出しながらこう言います。
Cut yourself some slack.
少しは自分を許してあげなよ。
頑張りすぎている相手に、力を抜くよう促す一言。
slack は「たるみ・ゆるみ」。cut some slack で「ロープをゆるめる」イメージです。
意味は「少し自分を甘やかしていいよ」「基準を下げていいよ」。張り詰めた綱をゆるめるという比喩で、頑張りすぎる人にかける定番です。
意味と使いどころ
cut someone some slack は相手に対する要求や批判をゆるめることを表します。自分に向ければ「自分を許す」という意味になります。
- 頑張りすぎている相手に
- 他人に対しては Cut him some slack.(大目に見てあげて)
- Give yourself a break. も近い意味
💡 綱のたるみが語源
航海や登山では、ロープを張り詰めたままにすると切れてしまうため、適度なたるみ(slack)を残すのが基本です。そこから「余裕を与える」という比喩が生まれました。ゆるみは弱さではなく安全のため——このイメージが分かると、フレーズの温かさが伝わります。
会話で見てみよう
▼ 働きづめの友人に
I still haven't finished half of my list.
リストの半分もまだ終わってない。
You've been at it since six. Cut yourself some slack.
朝6時からやってるでしょ。少しは自分を許しなよ。
▼ 新人をかばって
He made the same mistake twice this week.
彼、今週同じミスを2回してるよ。
Cut him some slack. It's his second week.
大目に見てあげて。まだ2週目だよ。
他人に対して使うと「大目に見る」という意味になる。
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| Cut yourself some slack. | 自分を許してあげて | 頑張りすぎている人に |
| Give yourself a break. | 少し休んで/自分を責めないで | 疲れている人に |
| Don't be so hard on yourself. | 自分に厳しすぎるよ | 完璧主義の人に |
| Take it easy. | 無理しないで(万能) | 別れ際の挨拶にも |
Take it easy. は別れ際の挨拶としても使われる万能表現。深刻な相手に真剣に伝えたいなら、Cut yourself some slack. のほうが具体的に届きます。
⚠️ 1つだけ注意
努力の最中にいる人に言うと、「頑張らなくていい」と否定されたように感じさせることがあります。相手が疲弊しているときに限定し、努力そのものを認める言葉を先に添えると安全です。
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☕ ひとくちコラム 完璧主義は生産性を下げる
完璧主義には高い基準を持つ健全な側面と、失敗を過度に恐れる不健全な側面があるとされます。後者が強いと、着手が遅れたり、燃え尽きに近づいたりすることが知られています。
つまり Cut yourself some slack. は、優しさであると同時に実務的なアドバイスでもあります。基準をゆるめたほうが結果的に進む——語学学習でも、完璧な発音を待つより話し始めるほうが伸びるのと同じ理屈です。
今日のまとめ
📌 3秒でおさらい
頑張りすぎている人には Cut yourself some slack.(少しは自分を許して)。ロープのたるみが語源。
他人に使えば「大目に見てあげて」という意味になります。
他人に使えば「大目に見てあげて」という意味になります。