日曜の夕方。"Aren't you going to the gym?"(ジム行かないの?)と聞かれたネイティブが、ソファに沈んだままこう返します。

I can't be bothered.
めんどくさい、やる気が起きない。
「わざわざやる気になれない」の定番。特にイギリス英語で毎日のように聞く。

bother =「迷惑をかける」と覚えている日本人は、ここで固まります。「迷惑をかけられない…って、何の話?」

実はこれ、迷惑の話ではありません。「めんどくさくて、その手間をかける気になれない」という意味の超日常フレーズ。日本語の「めんどくさい」にいちばん近い英語を探すと、たいていここに行き着きます。それなのに、教科書には載っていません。今日はこれを、会話例と一緒に「使える状態」までもっていきます。

意味と使いどころ

"I can't be bothered" は、「やればできるけど、面倒でその気になれない」という気分を表す表現です。to 不定詞を続けて「〜するのがめんどくさい」と具体的に言うこともできます。

💡 なぜ bother が「めんどくさい」なの? bother の核は「わずらわせる・手間をかけさせる」。be bothered はその受け身で「手間をかける気になる」。つまり直訳は「自分をわずらわせる(=腰を上げる)ことができない」です。「迷惑」ではなく「手間」と捉え直すと、"Don't bother."(わざわざしなくていいよ)など bother 系の表現が全部つながります。

会話で見てみよう

▼ 平日の夜、ルームメイトと

Are you cooking tonight?
今夜は自炊するの?
Nah, I can't be bothered. Let's just order pizza.
いや、めんどくさい。ピザ頼んじゃおうよ。
Nah は No のゆるい言い方。だらけた夜の空気に完璧にマッチする。

▼ 週末、友達との電話で

Did you finish that report?
例のレポート終わった?
Honestly, I couldn't be bothered this weekend. I'll do it tomorrow.
正直、今週末はやる気が起きなくてさ。明日やるよ。
過去のことなら couldn't be bothered。「やる気が起きなかった」。

似ている表現との違い

表現ニュアンス場面
I can't be bothered.めんどくさい、腰が上がらない日常会話全般。特にイギリスで頻出
I don't feel like it.その気分じゃない気分が乗らないこと全般。アメリカで定番
It's such a hassle.それ自体が手間で厄介手続き・移動など「作業の面倒さ」を言う
I'm too lazy to 〜.だるくて〜する気なし(自虐)自分のぐうたらさを笑いにする

使い分けのコツは「自分のやる気の問題」なら I can't be bothered、「対象がそもそも厄介」なら It's a hassle。日本語の「めんどくさい」はこの両方をカバーする便利語なので、英語では2択を意識するとより正確に伝わります。

⚠️ 1つだけ注意 主語を you にして "You can't be bothered?" と言うと、「やる気すらないわけ?」という非難・嫌味に聞こえます。このフレーズは基本、自分のだらけた気分を白状する用。人に向けるときはトーンに要注意です。
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☕ ひとくちコラム イギリス人の口ぐせは省略形 "CBA"

イギリスの若者はこのフレーズをあまりに使うので、チャットでは "CBA"(can't be bothered の頭文字)とまで略します。"You coming out tonight?" "cba lol"(今夜来る? めんどい笑)という具合。「めんどくさい」が3文字に圧縮されるほど日常語だという証拠です。

ちなみに日本語の「めんどくさい」も、若者の間では「めんどい」とすり減っていますよね。頻繁に使う言葉ほど短くなるのは言語共通の法則で、英語の gonna(going to)や wanna(want to)も同じ現象。こうした「教科書に載らないリアルな英語」はネイティブが毎日使うスラング50連発でまとめて仕入れられます。

今日のまとめ

📌 3秒でおさらい めんどくさいときは "I can't be bothered."。具体的に言うなら "I can't be bothered to cook."、過去なら "I couldn't be bothered."
今週、何かをサボりたくなったら1回つぶやいてみてください。あなたの「めんどくさい」が初めて英語になります。
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