会社の懇親会で、隣に立っている見覚えのない人。日本語なら「あの、失礼ですが」と切り出すところで、ネイティブはこう声をかけます。
これを見た日本人の多くは「初対面の挨拶は Nice to meet you. からでしょ?」と思うはずです。でも実際のネイティブは、名乗り合う前にまずこの一言を挟みます。「あなたとは面識がないですよね」という事実を確認しながら、自然に自己紹介の流れを作る、いわば会話の入口専用フレーズ。教科書の自己紹介例文には出てこないのに、パーティーやオフィスでは驚くほど頻繁に耳にします。
意味と使いどころ
"I don't think we've met" は直訳すると「私たちは会ったことがないと思う」ですが、実際の役割は「初対面の相手に自分から話しかけるときの前置き」です。断定せず「〜と思う」とぼかすことで、押しつけがましくない柔らかい切り出し方になります。
- パーティー・懇親会で近くにいる知らない人に声をかけるとき
- 会議・研修で初めて見る参加者がいるとき
- 同じコミュニティで顔は知っているが話したことがない人に
会話で見てみよう
▼ 会社の懇親会で
▼ 友人宅のバーベキューで
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| I don't think we've met. | 初対面を確認しつつ自己紹介を促す | パーティー・懇親会で自分から声をかける |
| Nice to meet you. | 名乗り合った直後の定番の挨拶 | お互いの名前を知ったあと |
| Have we met before? | 「前に会ったことある?」と記憶を確認 | 見覚えがあって自信が持てないとき |
| We haven't officially met. | 面識はあるが正式な紹介はまだ、というやや丁寧な言い方 | オフィス・会議などフォーマル寄りの場 |
迷ったら、初対面の相手には I don't think we've met が一番使いやすい万能形です。すでに顔を見た記憶があるけれど名前が出てこない相手には We haven't officially met のほうがしっくりきます。
☕ ひとくちコラム なぜ英語圏は「自分から名乗る」文化なのか
日本では名刺交換のように、誰かが間に入って紹介してくれるのを待つ場面が多いですが、英語圏のパーティーやオフィスでは自分から知らない人に話しかけて名乗るのが当たり前のマナーとされています。誰も紹介してくれない立食パーティーで黙って突っ立っていると、逆に「感じが悪い人」と思われかねません。
だからこそ "I don't think we've met" のような、角が立たずに自分から会話を始められる一言のストックが重要になります。とっさに口から出るようにするには、決まり文句をまとめて覚えるより瞬間英作文トレーニングで口に馴染ませてしまうのが近道です。
今日のまとめ
今度パーティーや懇親会に行ったら、一度自分から使ってみてください。