友達との電話が盛り上がって、ふと時計を見たら深夜0時。待ち合わせに30分遅れて駆け込んできたネイティブも、だいたい同じことを言います。
「時間を忘れてた」を英語にするとき、日本人の頭にまず浮かぶのは "I forgot the time." ではないでしょうか。ところがこれ、ネイティブには「(集合の)時刻が何時だったか忘れた」というズレた意味に聞こえがち。「夢中で気づいたら時間が経ってた」の定番は、forget ではなく lose track of time なんです。
意味と使いどころ
"lose track of 〜" は「〜の経過を追えなくなる・把握できなくなる」。つまり "I lost track of time." は「時間の流れを追うのをやめてしまうほど夢中だった」という一言です。
- 遅刻・返信遅れの言い訳と謝罪に("Sorry, I lost track of time!")
- 「あっという間だった=それだけ楽しかった」という感想に
- lose track of + 名詞で応用可("I lost track of how many I ate." 何個食べたか分からなくなった)
会話で見てみよう
▼ 30分遅れて現れた友達
▼ 楽しかった飲み会の帰り際
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| I lost track of time. | 夢中で時間の経過を忘れてた | 遅刻の言い訳・「楽しかった」の表現 |
| Time flies. | 時間が経つのは早いね(しみじみ) | 感想・あいづち |
| I ran out of time. | 時間が足りなくなった | 締切・テスト・プレゼン |
| I'm running late. | (予定より)遅れそう | 移動中の「遅れます」連絡 |
ポイントは、lost track of time が「気づいたら経ってた」、ran out of time が「やることに対して時間が尽きた」ということ。前者は夢中さ、後者は時間不足の話です。遅刻しそうな移動中に送るのは "I'm running late." で、着いてから言うのが "I lost track of time." という使い分けもよくあります。
☕ ひとくちコラム lose track of は時間以外にも万能
この "lose track of"、実は時間専用ではありません。"I lost track of how many episodes I've watched."(何話まで見たか分からなくなった)、"We lost track of each other after college."(大学のあと疎遠になった)など、「数・状況・人の近況を追えなくなる」全般に使えます。逆の keep track of も "an app to keep track of your spending"(支出を記録するアプリ)のように大活躍。
つまり track of の前の動詞を lose / keep で入れ替えるだけで、「把握してる/見失った」が言い放題になるお得な型なんです。こういう「型ごと覚える」フレーズをまとめて仕入れたい人は、ネイティブが本当に使う英会話フレーズ100選ものぞいてみてください。
今日のまとめ
今週、遅刻しかけたら1回使ってみてください。言い訳なのに、ちょっとネイティブっぽく聞こえます。