"We're going for drinks after this. You in?"(このあと飲みに行くけど、来る?)と誘われたネイティブが、悪びれもせず、さらっとこう返します。

I'll pass.
遠慮しとくよ
誘い・提案への軽い断り。トランプの「パス」と同じ感覚で使える。

日本の学校で断り方といえば "No, thank you." 一択。だから多くの日本人は、毎回「ノーサンキュー」と少し硬い断り方を繰り返してしまいます

でもネイティブの日常では、軽い誘いに軽く返す "I'll pass." が大活躍。実はこれ、日本語の「パスで!」とほぼ同じ感覚で使える、珍しく直感が通じるフレーズなんです。今日は「感じよく断る」ためのコツと一緒にマスターしましょう。

意味と使いどころ

"I'll pass." は、誘いや提案を深刻にならずに断るときの定番です。「あなたが嫌」ではなく「今回はやめとく」という軽さがポイント。

💡 なぜ pass が「断り」なの? イメージはトランプやゲームの「パス」。自分の番を「今回は飛ばして次へどうぞ」と回す感覚です。だから深刻な拒絶ではなく、「今回はナシで」という一回限りの軽い辞退に聞こえます。日本語の「パスで!」がそのまま通じる、数少ないラッキーな表現です。

会話で見てみよう

▼ 二次会のカラオケに誘われて

We're heading to karaoke after this. You coming?
このあとカラオケ行くけど、来る?
I think I'll pass. I've got an early morning tomorrow.
今日は遠慮しとくよ。明日、朝早いんだ。
I think + 理由をひとこと添えるのが、感じよく断る黄金パターン。

▼ レストランでデザートをすすめられて

Anyone want dessert? The cheesecake here is amazing.
デザート食べる人いる?ここのチーズケーキ最高だよ。
I'll pass this time. I'm stuffed.
今回はパスしとく。もうおなかいっぱいなんだ。
this time を足すと「次はあるよ」の含みが出て、さらに角が立たない。

似ている表現との違い

表現ニュアンス場面
I'll pass.今回は遠慮しとく(軽い辞退)気軽な誘い・オファーへの返事
I'm good.大丈夫、足りてますおかわり・追加をやんわり断る
No, thank you.結構です(丁寧だがややかたい)店員さんや初対面の相手に
Can I take a rain check?また今度誘って(次につなげる)行きたいけど今回は無理なとき

大事な違いは「次」の扱いです。I'll pass. は「今回はナシ」で完結し、次の約束はしません。行きたい気持ちがあるなら rain check 系の「また誘って」を選ぶほうが、関係があたたかく続きます。

⚠️ 1つだけ注意 I'll pass. はカジュアル寄りです。上司からの誘いや仕事の依頼をこの一言だけで断ると、そっけなく響くことも。きちんとした場面では "I'm afraid I'll have to pass on this one."(申し訳ないのですが今回は見送らせてください)のようにクッションを重ねましょう。
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☕ ひとくちコラム 英語の「断り」にも丁寧さの階段がある

「英語ははっきり断る言語」と思われがちですが、実際のネイティブは断り方を細かく使い分けています。ざっくり並べると、I'll pass. → I'm good. → No, thank you. → I'd love to, but...(ぜひ行きたいんだけど…)の順に丁寧さが上がっていくイメージ。関係や場面に合わせて階段を上り下りしているわけです。

中でも「行きたい気持ちはある」と伝えたいときの切り札が rain check(またの機会)。野球の雨天順延チケットから生まれたこの表現は、Can I take a rain check? の記事で詳しく解説しています。I'll pass. と使い分けられたら、断り方はもうネイティブ級です。

今日のまとめ

📌 3秒でおさらい 軽い誘いには "I'll pass.(遠慮しとくよ)"。やわらげるなら I think を頭に、対象を言うなら pass on 〜。理由をひとこと添えれば感じよく決まる。
今週、気乗りしない誘いがあったら1回使ってみてください。断るストレスがぐっと減ります。
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