来週の歯医者の予約をカレンダーで見つけて、あなたは思わず顔をしかめます。

I have a dentist appointment. I'm dreading it.
歯医者の予約があってさ。気が重い。
これから起きることへの憂うつ。過ぎたことには使わない。

dread という動詞、学校ではまず習いません。知らないと絶対に出てこない語です。

意味は「これから起きることを恐れる・憂うつに思う」未来の予定に対する重たい気持ちを一語で表せる、非常に便利な動詞です。

意味と使いどころ

dread はこれから起きることへの不安や憂うつを表す動詞です。過去の出来事には使えません

💡 未来専用の感情語 dread は時間の向きが決まっている珍しい動詞です。似た構造に look forward to(未来を楽しみにする)、regret(過去を後悔する)があります。dread は look forward to の正反対と覚えると、使いどころが一発で分かります。

会話で見てみよう

▼ 来週の予定を見ながら

You've got the dentist on Tuesday.
火曜、歯医者だね。
Don't remind me. I'm dreading it.
思い出させないで。憂うつなんだから。

▼ 発表を控えた同僚と

Are you ready for tomorrow's presentation?
明日のプレゼン、準備できてる?
I've been dreading it all week, honestly.
正直、一週間ずっと気が重かったよ。
現在完了進行形にすると「ずっと憂うつだった」と続く感じが出る。

似ている表現との違い

表現ニュアンス場面
I'm dreading it.気が重い(未来への憂うつ)予定が迫っているとき
I'm not looking forward to it.楽しみではない(控えめ)やわらかく言いたいとき
I'm nervous about it.緊張している発表・面接の前に
I can't wait.待ちきれない(正反対)楽しみな予定に

I'm not looking forward to it. は控えめで穏やか、I'm dreading it.もっと重い気持ちを表します。仕事の場では前者のほうが角が立ちません。

⚠️ 1つだけ注意 人に対して I dread seeing him. と言うと「会うのが本当に嫌だ」という強い意味になります。単に気が進まない程度なら、I'd rather not. くらいに留めるほうが穏当です。
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☕ ひとくちコラム 未来を憂う言葉が多い理由

英語には未来への感情を表す語が豊富です。dread(憂うつ)、anticipate(期待して待つ)、anxious(不安)、eager(意欲的)。まだ起きていないことにこれだけの語彙が割かれているのは興味深い事実です。

人間の脳は未来のシミュレーションが得意で、そのぶん起きていない出来事にも感情が発生します。心配の多くが現実にならないのは、そのシミュレーション能力の副作用とも言えます。感情語を増やすと自分の状態を把握しやすくなるので、語彙は心の道具でもあるのです。

今日のまとめ

📌 3秒でおさらい 気が重い予定には I'm dreading it.(憂うつだ)look forward to の正反対で、未来専用の動詞。
やわらかく言うなら I'm not looking forward to it.
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