"Anyone up for karaoke till the last train?"(終電までカラオケ行けるやついる?)という無茶ぶりに、ネイティブが手を挙げてこう言います。

I'm game.
乗った!やる!
誘い、特にちょっと大胆な提案に「やる気あるよ」と乗っかる返事。

直訳すると「私はゲーム」。日本人の頭の中は「……ゲーム?あなたが?どういうこと?」と完全にフリーズします。

種明かしをすると、この game は名詞ではなく「やる気がある・喜んで挑戦する」という形容詞。つまり "I'm game."=「その話、乗った!」です。辞書の後ろのほうにひっそり載っているこの用法、実はネイティブの会話では現役バリバリ。ちょっと勇気のいる誘いほどよく登場します。今日はこれを丸ごと自分のものにしましょう。

意味と使いどころ

"I'm game" は、誘いや提案に「やる気満々だよ、参加する!」と乗る返事です。普通の誘いにも使えますが、新しいこと・ちょっと大胆なことへの誘いで特に輝きます。

💡 なぜ game が「やる気」なの? 形容詞の game は「困難にひるまず立ち向かう、闘志がある」という意味で、闘鶏用のニワトリ(gamecock)が最後まで闘志を失わない様子など、「勝負ごとの世界」から生まれた言葉とされています。つまり "I'm game."=「私は闘志あり」→「その勝負、受けて立つ!」。ただの参加表明より一段アツい返事なんです。

会話で見てみよう

▼ 週末のアクティビティを企画中

They just opened a bungee jumping spot. Sixty meters high.
バンジージャンプの新スポットができたって。高さ60メートル。
I'm game. Let's do it before I change my mind.
やる!気が変わる前に行こう。

▼ 職場で新しい挑戦に手を挙げる

We need someone to present at the conference. In English.
カンファレンスで発表する人が必要なんだ。英語でね。
I'm game. It's about time I pushed myself.
やります。そろそろ自分を追い込む頃合いなので。
「怖いけど挑戦する」という文脈で使うと、game の「度胸」ニュアンスが最大限に活きる。

似ている表現との違い

表現ニュアンス場面
I'm game.乗った!(挑戦への意欲つき)大胆な誘い・新しい挑戦
I'm down.いいね、乗った(カジュアル)日常の誘い全般
I'm in.参加します(中立)計画・企画への参加宣言
Count me in.私も数に入れてグループ募集に手を挙げる

いちばん近いのは I'm down で、友達同士の会話ならほぼ交換可能です。あえて違いを言うなら、I'm down は「ノリのOK」、I'm game は「度胸のOK」。ラーメン屋の誘いならどちらでも自然ですが、スカイダイビングの誘いに "I'm game." と返すと「怖くないの?」「全然、やるよ」という頼もしさまで伝わります。

⚠️ 1つだけ注意 形容詞の game が使えるのは「be動詞 + game」の形が基本です。"I'm game." "Are you game?"(やる気ある?)はOKですが、誘いの文脈を離れて "I like game." などと言うと「ジビエ(狩猟肉)が好き」という別の意味に取られることも。誘われた直後の返事として使う、と覚えておけば事故は起きません。
スポンサーリンク

☕ ひとくちコラム game は「勇気」の単語だった

game に「闘志がある」という形容詞の意味が定着した背景には、勝負ごとの文化があります。象徴的なのが闘鶏用に育てられた gamecock(ゲームコック)。どんな相手にもひるまない気性で知られ、そこから「game=気骨がある」というイメージが広がったと言われています。今でも "She's a game player."(彼女は根性のある選手だ)のような使い方が残っていますし、けなげに頑張る様子を "game effort" と言ったりもします。

面白いのは、日本語の「ゲーム」が「遊び」一辺倒なのに対し、英語の game は「勝負」「獲物」「度胸」まで背負っていること。カタカナ語のイメージのまま英単語を理解すると、こういう美味しい意味を取りこぼします。カタカナ英語とのギャップをまとめて笑いたい人は和製英語ランキングがおすすめです。

今日のまとめ

📌 3秒でおさらい 大胆な誘いには "I'm game."(乗った!やる!)。相手に聞くなら "Are you game?"(やる気ある?)、何でも来いなら "I'm game for anything."
今週、ちょっとひるむ誘いが来たらこれで飛び込んでみてください。度胸ごと伝わります。
🔊 このフレーズ、耳でも覚えよう

ページ内の🔊ボタンでネイティブ発音を確認できます。ほかのフレーズもフレーズ帳にどんどん追加中。

フレーズ帳をもっと見る →