準備してきたプロジェクトが、会社の都合で突然中止に。ため息をついた同僚が、肩をすくめてこう言います。
初めて聞いた日本人は、頭の中がフリーズします。「それは、それであるもの…?何も言ってなくない?」
そう、直訳すると完全な同語反復で、情報量ゼロ。でもネイティブはこれを毎日のように使います。意味は「変えられないものは変えられない。だから受け入れよう」。日本語の「しょうがない」にいちばん近い英語表現でありながら、学校では絶対に習いません。今日はこれを、会話例と一緒に「使える状態」までもっていきます。
意味と使いどころ
"It is what it is" は、自分の力ではどうにもならない状況を「そういうものだ」と受け入れるときのフレーズです。愚痴でも絶望でもなく、「嘆いても変わらないから前に進もう」という大人の割り切りが込められています。
- 天気・渋滞・会社の決定など、自分ではコントロールできないことへの一言に
- 残念な結果を報告したあと、「まあ、しょうがないけどね」と締めるときに
- 相手に愚痴をこぼされて、「そういうもんだよね」と受け流すときにも
会話で見てみよう
▼ 楽しみにしていたBBQが雨で中止に
▼ 昇進を見送られた同僚と
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| It is what it is. | しょうがない、受け入れよう(落ち着いた割り切り) | 変えられない状況全般 |
| Oh well. | まあいっか(軽い) | 小さな残念ごとをさらっと流す |
| That's life. | 人生ってそういうもの | 人生の理不尽をしみじみ受け入れる |
| Whatever. | どうでもいいし(投げやり) | 不満・反抗のニュアンス。使い方注意 |
ポイントは感情の温度です。"Oh well" は軽く、"That's life" はしみじみ、"Whatever" はトゲがある。"It is what it is" はその中間で、感情を抑えた「大人の受容」。ビジネスの場でも普通に使われます。
☕ ひとくちコラム スポーツ界が広めた「思考停止フレーズ」?
このフレーズ、実はスポーツ選手やコーチのインタビューの定番として有名です。負けた試合のあと、記者に敗因を聞かれた選手が "It is what it is." と答える場面はアメリカの定番光景。「結果は結果。くよくよ語らない」というアスリートの美学が詰まっています。
一方で、あまりに多用されるため「何も言っていないのと同じ」「思考停止の決まり文句」と揶揄されることもあります。つまり便利だけど連発は禁物、という日本語の「しょうがない」とまったく同じポジションの言葉。こういう「決まり文句のさじ加減」ごと覚えたい人はネイティブが本当に使う英会話フレーズ100選もどうぞ。
今日のまとめ
今週、予定が崩れたら1回つぶやいてみてください。不思議と気持ちも切り替わります。