髪を切った友達が "What do you think?"(どう?)と振り向いた瞬間、ネイティブがすかさずこう言います。
suit と聞いて日本人が思い浮かべるのはビジネススーツ。「スーツがどうしたの?」と思ったら、動詞の suit は「(人に)似合う・合っている」という意味です。
そして、ここに日本人あるあるの落とし穴。「似合う=合う=match でしょ?」と "It matches you." と言ってしまうのですが、これ、実はネイティブには不自然に聞こえます。今日は「似合ってるよ」を正しく言えるようになりましょう。
意味と使いどころ
"It suits you" は、服・髪型・色などが「その人に」似合っていると褒めるフレーズです。単に見た目が良いのではなく、「あなただからいい感じ」というニュアンスが乗ります。
- 新しい髪型・服・メガネ・帽子を見せてくれた人に
- "That color really suits you."(その色ほんと似合うね)のように really で強調も定番
- 見た目以外にも:"The new job suits you."(新しい仕事、合ってるね)と環境や役割にも使える
会話で見てみよう
▼ 髪を切った翌日のオフィスで
▼ 服屋の試着室の前で
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| It suits you. | (人に)似合っている | 髪型・服・色を人に対して褒める |
| It looks good on you. | 着ている姿がいい感じ | 身につけた状態を褒める(suitとほぼ同義) |
| It matches your shirt. | (モノとモノの)組み合わせが合う | 「シャツと靴の色が合ってる」など |
| It fits you. | サイズが合っている | 大きさ・寸法の話。褒め言葉ではない |
整理すると、suit は「人に」似合う、match は「モノとモノが」合う、fit は「サイズが」合う。日本語ではぜんぶ「合う」なので混ざりますが、英語では担当がきっちり分かれています。人を褒めたいときは suit か look good on、この2つだけ覚えれば大丈夫です。
☕ ひとくちコラム suit はトランプ用語でもある
トランプの♠♥♦♣を英語で suit(スート)と呼ぶのをご存じですか?「同じ組・そろい」という suit の原義そのままです。ここから生まれたのが "follow suit"(前の人と同じスートを出す→先例にならう)というイディオムで、ニュース英語にも頻出。"Other companies followed suit."(他社もそれにならった)のように使われます。
ほかにも "Suit yourself."(お好きにどうぞ)、lawsuit(訴訟)など、suit 一族は英語のあちこちに顔を出します。「そろう・ふさわしい」というコアイメージさえ押さえれば全部つながる、覚えがいのある単語です。買い物先で "It suits you." と店員さんに言われたときの返し方は旅行英会話の記事でも紹介しています。
今日のまとめ
今週、誰かの髪型や服の変化に気づいたら1回使ってみてください。褒め言葉は鮮度が命です。