レストランでの食事が終わって、あなたが財布を出そうとしたその瞬間。ネイティブの同僚がさっと伝票を取り上げて、こう言います。

It's on me.
ここは私のおごりで。
会計の場面の超定番。カジュアルだけど失礼にならず、友達にも同僚にも使える。

初めて聞いた日本人は、頭の中がこうなります。「it が…私の上に…ある?何が乗ってるの?」

乗っているのはお勘定です。この "It's on me." は「支払いは私が持つよ」という意味で、ネイティブの食事シーンでは毎日のように飛び交う超頻出フレーズ。"I'll pay." より断然スマートに聞こえるのに、学校ではまず習いません。今日はこれを、会話例と一緒に「使える状態」までもっていきます。

意味と使いどころ

"It's on me." は、「この支払いは私が引き受けるよ」とさらっと申し出るときの一言です。恩着せがましくならないのが最大の魅力です。

💡 なぜ on が「おごり」なの? on には「負担・責任が〜の上に乗っている」というイメージがあります。"The responsibility is on me."(責任は私にある)と同じ構造で、勘定という重みが誰の上に乗るかを表しているわけです。だからお店がおごってくれるときは "It's on the house."(お店持ちです)になります。

会話で見てみよう

▼ 同僚とランチ、レジの前で

How much do I owe you?
いくら払えばいい?
Nothing. It's on me today. You saved me on that report.
いいのいいの、今日は私のおごり。レポートの件で助けてもらったし。
理由をひとこと添えると、相手が受け取りやすくなる。

▼ バーで、友達の昇進祝い

You got the promotion? First round's on me!
昇進したの?最初の一杯は私のおごりだ!
主語を変えれば "Drinks are on me." "Lunch is on me." と無限に応用できる。
Aw, thanks! Next one's on me, then.
ありがと!じゃあ次の一杯は私が持つね。

似ている表現との違い

表現ニュアンス場面
It's on me.ここは私が持つよ(軽やか・定番)会計の場面全般
It's my treat.私のおごりです(ごちそう感を強調)誘う段階から「おごるよ」と伝えたいとき
I got this.ここは任せて(さっと引き受ける)伝票を取りながらの一言
Let's split it.割り勘にしようおごらず公平にしたいとき

会計の瞬間に言うなら It's on me. と I got this. はほぼ交換可能です。誘う時点で「おごるから来てよ」と言いたいなら "My treat!" や "Let me treat you to lunch." が自然。ちなみに I got this. は会計以外でも「ここは俺に任せろ」という頼れる一言として使えます。

⚠️ 1つだけ注意 言われた側がいきなり "Thank you!" と即答すると、少し遠慮がなく見えることも。定番の流れは "Oh, you don't have to!"(いいのに!)と一度遠慮 → 再度言われたら "Thanks! Next one's on me."(ありがとう、次は私が)。この返しまでセットで覚えると、おごられ方までネイティブらしくなります。
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☕ ひとくちコラム "on the house" は誰のおごり?

バーやレストランで店側がサービスしてくれるときの決まり文句が "It's on the house."。この house は「家」ではなく「店・店側」のこと。カジノで「胴元」を the house と呼ぶのと同じ用法です。つまり「負担は店の上に乗ってます=店のおごりです」。旅行先でこれを言われたら、遠慮なく "Oh, thank you so much!" でOKです。

さらに "The drinks are on Tom."(飲み代はトム持ち)のように人名も乗せられるし、"Put it on my tab."(私のツケにしておいて)という bar 定番の表現も on つながり。海外のレストランやバーで実際に使う表現は旅行英会話の記事にもまとめているので、旅の前にどうぞ。

今日のまとめ

📌 3秒でおさらい おごるときは伝票を取って "It's on me."。「〜は私持ち」は "X is on me."、店のおごりは "It's on the house."
今週、後輩や友達とお茶をしたら1回使ってみてください。「私の上」から卒業です。
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