「来週、例の物件の内見に行ってくるよ」と報告した友達に、ネイティブは別れ際こう言います。

Keep me posted.
進捗あったら教えてね
別れ際・メールの締めの定番。「その後どうなったか随時知らせてね」。

post と聞いた現代の日本人は、ほぼ確実にこう考えます。「投稿……?SNSにアップしてほしいの?」

違います。ここでの posted は「最新情報を知らされた状態」のこと。"Keep me posted." は「私を最新情報アリの状態に保っておいて=進展があったら逐一教えてね」というお願いです。仕事のメールでも友達との別れ際でも毎日使われる万能フレーズなのに、post=投稿の思い込みが邪魔をして日本人の口からはまず出てきません。今日で自分のものにしましょう。

意味と使いどころ

keep + 人 + posted で「(人)に最新情報を知らせ続ける」。命令形の "Keep me posted." は、「この先どうなったか、随時報告してね」という軽いお願いになります。

💡 なぜ posted が「知らされた状態」なの? post の原点は「柱(post)に告知を貼り出す」こと。街の掲示板に最新のお知らせが貼られるイメージから、「post された状態=最新情報が届いている状態」という意味が生まれました。つまり "Keep me posted." は「私という掲示板に、新しい貼り紙をし続けてね」。SNSの「投稿(post)」も同じ「貼り出す」イメージの子孫です。

会話で見てみよう

▼ 転職活動中の友達との別れ際

I have the final interview on Thursday.
木曜に最終面接があるんだ。
Good luck! Keep me posted.
頑張って!どうなったか教えてね。

▼ 職場で、トラブル対応を任せるとき

I'll keep you posted if anything changes.
何か動きがあったら随時共有します。
主語を入れ替えた I'll keep you posted. は報告する側の決まり文句。
Perfect. I'll be in meetings, but text me anytime.
助かる。会議に入ってるけど、いつでもメッセージして。

似ている表現との違い

表現ニュアンス場面
Keep me posted.進捗を随時知らせてね(継続的)先の長い話題の別れ際・メールの締め
Keep me in the loop.共有の輪に入れておいて仕事の連絡網・CCに入れてほしいとき
Let me know.(結果が出たら)教えてね1回きりの連絡のお願い
Fill me in.(知らない分を)詳しく教えてあとから経緯を聞き出すとき

ポイントは回数の感覚です。Let me know が「結果が出たら1回教えて」なのに対して、Keep me posted は keep が入っているぶん「変化があるたびに何度でも」という継続のニュアンス。だから先の読めない話題——面接、交渉、体調、旅の道中——と相性抜群なんです。

⚠️ 1つだけ注意 "Keep me posted." は便利ですが、上司や取引先への指示口調に聞こえる場面もあるので、目上の人には "Could you keep me posted?" や "Please keep me posted." とクッションを付けるのが安全です。逆に自分が報告する側なら "I'll keep you posted." ——この主語の入れ替えまでセットで覚えると、ビジネスメールで即戦力になります。
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☕ ひとくちコラム 郵便も投稿も掲示板も、ぜんぶ「柱」だった

post という単語の出発点は、ラテン語由来の「柱・杭」です。街角の柱に告知を貼り出す文化から「掲示する・知らせる」という意味が育ち、やがて宿場に立てた柱(中継地点)で馬を乗り継いで手紙を運んだことから「郵便」の意味も生まれました。post office(郵便局)、postcard(はがき)、そして現代の SNS への「投稿」まで——全部が1本の柱から枝分かれした家族なんです。

そう考えると "Keep me posted." は「私宛ての掲示板を更新し続けて」という、なんとも味わい深いお願い。ちなみに報告を頼まれた側の返事の決定版は "I'm on it."(今やってます/任せて)。こちらはI'm on it. の記事で解説しています。頼む側と受ける側、セットでどうぞ。

今日のまとめ

📌 3秒でおさらい 続きが気になる話には "Keep me posted."(進捗教えてね)。対象を言うなら on 〜、報告する側は "I'll keep you posted."
今週、「どうなったか教えてね」と言いたくなったら、ぜひ英語でこの一言を。
🔊 このフレーズ、耳でも覚えよう

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