「来週、例の物件の内見に行ってくるよ」と報告した友達に、ネイティブは別れ際こう言います。
post と聞いた現代の日本人は、ほぼ確実にこう考えます。「投稿……?SNSにアップしてほしいの?」
違います。ここでの posted は「最新情報を知らされた状態」のこと。"Keep me posted." は「私を最新情報アリの状態に保っておいて=進展があったら逐一教えてね」というお願いです。仕事のメールでも友達との別れ際でも毎日使われる万能フレーズなのに、post=投稿の思い込みが邪魔をして日本人の口からはまず出てきません。今日で自分のものにしましょう。
意味と使いどころ
keep + 人 + posted で「(人)に最新情報を知らせ続ける」。命令形の "Keep me posted." は、「この先どうなったか、随時報告してね」という軽いお願いになります。
- 転職活動・引っ越し・体調など、続きが気になる話題の別れ際に
- 仕事では進捗報告のお願いとして。"Keep me posted on the project."(プロジェクトの進捗、共有してね)
- 対象を言うなら on 〜 を付ける。"Keep me posted on how it goes."(経過を教えてね)
会話で見てみよう
▼ 転職活動中の友達との別れ際
▼ 職場で、トラブル対応を任せるとき
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| Keep me posted. | 進捗を随時知らせてね(継続的) | 先の長い話題の別れ際・メールの締め |
| Keep me in the loop. | 共有の輪に入れておいて | 仕事の連絡網・CCに入れてほしいとき |
| Let me know. | (結果が出たら)教えてね | 1回きりの連絡のお願い |
| Fill me in. | (知らない分を)詳しく教えて | あとから経緯を聞き出すとき |
ポイントは回数の感覚です。Let me know が「結果が出たら1回教えて」なのに対して、Keep me posted は keep が入っているぶん「変化があるたびに何度でも」という継続のニュアンス。だから先の読めない話題——面接、交渉、体調、旅の道中——と相性抜群なんです。
☕ ひとくちコラム 郵便も投稿も掲示板も、ぜんぶ「柱」だった
post という単語の出発点は、ラテン語由来の「柱・杭」です。街角の柱に告知を貼り出す文化から「掲示する・知らせる」という意味が育ち、やがて宿場に立てた柱(中継地点)で馬を乗り継いで手紙を運んだことから「郵便」の意味も生まれました。post office(郵便局)、postcard(はがき)、そして現代の SNS への「投稿」まで——全部が1本の柱から枝分かれした家族なんです。
そう考えると "Keep me posted." は「私宛ての掲示板を更新し続けて」という、なんとも味わい深いお願い。ちなみに報告を頼まれた側の返事の決定版は "I'm on it."(今やってます/任せて)。こちらはI'm on it. の記事で解説しています。頼む側と受ける側、セットでどうぞ。
今日のまとめ
今週、「どうなったか教えてね」と言いたくなったら、ぜひ英語でこの一言を。