チームの紹介が一巡し、最後の一人を紹介する番。話し手は少し声を張ってこう言います。
Last but not least, this is Aya.
最後になりましたが、こちらがアヤです。
順番が最後なだけで重要度は劣らない、と示す定型句。
「最後、しかし最小ではない」。直訳すると何の話か分かりません。
これは「最後に紹介しますが、決して重要度が低いわけではありません」という気づかいの定型句。スピーチ・紹介・謝辞ではほぼ必ず登場します。
意味と使いどころ
Last but not least は順番が最後であることと、重要度が低いことを切り離すための表現です。最後の人への配慮が目的。
- 人の紹介・謝辞で最後の一人に触れるとき
- リストの最後の項目を挙げるとき
- スピーチ・プレゼンの締めの合図としても機能する
💡 least は「最小」
least は little の最上級で「最も少ない・最も重要でない」。つまり last but not least=「順番は最後、でも重要度は最下位ではない」。順序と価値を切り離すという発想が、この表現の核心です。
会話で見てみよう
▼ チーム紹介の締めくくりで
And last but not least, this is Aya, our designer.
そして最後になりましたが、デザイナーのアヤです。
Nice to meet you all. I've heard a lot about this team.
みなさんはじめまして。チームのお話はよく伺っています。
▼ 結婚式のスピーチで
Last but not least, I want to thank my parents.
最後になりますが、両親に感謝を伝えたいと思います。
That was a beautiful speech.
すばらしいスピーチだったよ。
謝辞の締めに使うのが最も一般的。
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| Last but not least, | 最後になりますが(気づかいつき) | 紹介・謝辞・スピーチ |
| Finally, | 最後に(事実の順序のみ) | 説明・プレゼンの締め |
| To wrap up, | まとめると | 話をまとめるとき |
| And of course, | そしてもちろん | 当然触れるべき相手に |
Finally, は単に順序が最後と示すだけですが、Last but not least, は相手を立てる働きがあります。人を紹介する場面では後者一択と言っていいでしょう。
⚠️ 1つだけ注意
モノや項目の羅列に使うと大げさに響くことがあります。買い物リストの最後に使うと冗談めいて聞こえるので、基本は人に対して。また使えるのは一度きり、二度言うと締まりません。
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☕ ひとくちコラム スピーチの型を3つ持っておく
英語のスピーチには使い回せる型があります。冒頭の Thank you all for coming.、中盤の I'd like to share a quick story.、締めの Last but not least, I want to thank 〜。この3つだけで骨組みができます。
英語のスピーチが上手い人は、独創的なことを言っているわけではなく型を正確に使っているだけ、というケースが多いのです。まず型、それから中身。順番を間違えないことが、話す力を伸ばす近道です。仕事の場面の型はビジネス英語60にまとめています。
今日のまとめ
📌 3秒でおさらい
最後の一人を紹介するときは Last but not least,(最後になりますが)。順番と重要度を切り離す気づかいの定型句。
使うのは一度きり。人に対して使うのが基本です。
使うのは一度きり。人に対して使うのが基本です。