カフェで並んでいたら、後ろの列に高校時代の友達がいるのに気づいた。ネイティブなら "Hi" とは言わず、ニヤッと笑ってこう声をかけます。
直訳すると「それが誰なのか見てみろ」。文法的には変な命令文にも見えて、多くの日本人学習者は戸惑います。でも意味はいたってシンプルで、「あら、誰かと思ったら!」「なんだ、お前か!」という、久しぶりに会えた驚きと喜びをこめた声かけです。"Hi" の何十倍も温度が高い、会話の入口フレーズを見ていきましょう。
意味と使いどころ
"Look who it is!" は、思いがけず知り合いを見かけたときに、名前を呼ぶ代わりに使う驚喜の挨拶です。「呼びかけ」というより「発見の実況」に近いニュアンスがあります。
- 街やお店で偶然知り合いに出くわしたとき
- 約束していた相手がドアから入ってきた瞬間に
- 親しい相手には軽くからかう調子でも使える(後述)
会話で見てみよう
▼ 同窓会の会場に遅れて到着した友人に
▼ 数年ぶりに元同僚をスーパーで見かけて
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| Look who it is! | あら、誰かと思ったら(驚き+歓迎) | 知り合いに偶然会った瞬間 |
| Fancy meeting you here! | こんなところで会うとはね | 特に場所の意外性を強調したいとき |
| What a small world! | 世間って狭いね | 共通の知り合いや偶然の一致に驚くとき |
| Long time no see. | 久しぶり | 驚きよりも「久しぶり」自体を伝えたいとき |
この4つはどれも「久しぶりに会えて嬉しい」場面で使えますが、"Look who it is!" だけが「発見した瞬間の驚き」に一番寄っています。相手がまだこちらに気づいていないタイミングで放つと、いちばん自然に決まります。
☕ ひとくちコラム 「Look who ~」は実況中継の形
英語には "Look who's talking."(お前が言うな)のように、"Look who ~" の形で始まる決まり文句がいくつかあります。どちらも文字どおりの「見て」という指示ではなく、状況を実況するような言い回しという共通点があります。似た形でも "Look who it is!" は歓迎、"Look who's talking." は皮肉と、方向がまったく逆なので混同しないようにしましょう。
こうした「文法どおりに訳すと意味が取れない」表現は、覚えるしかありません。とはいえ丸暗記より、実際の会話の流れごと口に出す練習のほうが定着します。瞬間英作文トレーニングで、フレーズを場面ごと体に入れていくのがおすすめです。
今日のまとめ
次に誰かとばったり会ったら、"Hi" の代わりに使ってみてください。会話の始まり方が変わります。