ネイティブの友達の家に初めてお邪魔して、玄関でソワソワ突っ立っていると、ホストが笑顔でこう言ってくれました。
直訳を試みた日本人の頭の中はこうです。「家で…自分を…作る?DIYの話!?」
正体は、「自分の家にいるつもりで、遠慮せず楽にしてね」というおもてなしの決まり文句。英語圏のホームパーティーやお泊まりでは、ほぼ100%の確率で聞くフレーズです。言われたときにきょとんとしないよう、意味と「気の利いた返し方」までセットで覚えておきましょう。
意味と使いどころ
"Make yourself at home." は、家に迎えたお客さんの緊張をほどくための一言です。ソファに座るのも、テレビをつけるのも、遠慮しないでねという意思表示。
- 家に招いたお客さんへの第一声として
- Please を頭に付けると、より丁寧なもてなしに
- "Help yourself to anything in the fridge."(冷蔵庫のものはご自由に)とセットで使われがち
- 言われた側の返しは "Thanks! I love your place." あたりが定番
会話で見てみよう
▼ 友達が初めて家に遊びに来た日
▼ 飲み物をすすめる流れで
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| Make yourself at home. | 自分の家みたいにくつろいで | 家にお客さんを迎えたとき |
| Make yourself comfortable. | 楽になさってください | 家以外(オフィス・待合室)でもOK |
| Help yourself. | ご自由にどうぞ(取ってね) | 食べ物・飲み物をすすめるとき |
| Have a seat. | どうぞおかけください | 着席をすすめる場面全般 |
ポイントは、at home 版は「家」に招いたときの専用フレーズだということ。会社の応接室では "Make yourself comfortable." が自然です。逆に自宅なら at home 版のほうが、ぐっと親密であたたかく響きます。
☕ ひとくちコラム 「アットホームな職場」は英語で通じない?
求人広告でおなじみの「アットホームな職場です」。実はこれ、そのまま英語にしても通じにくい和製英語的な使い方です。英語の at home は「くつろいで」という状態を表す副詞句なので、「アットホームな雰囲気」と形容詞的に言いたいなら "a welcoming atmosphere" や "a friendly workplace" のほうが自然。日本語の中のカタカナ英語は、こういう微妙なズレの宝庫です。
ちなみに house が「建物」を指すのに対し、home は「帰る場所・居場所」という気持ちを含む単語。"There's no place like home."(我が家にまさる場所はない)という有名なことわざが、その感覚をよく表しています。カタカナ英語とのズレをもっと知りたい人は和製英語ランキングが面白いですよ。
今日のまとめ
いつか外国の友達を家に招く日のために、玄関で言う練習をしておきましょう。この一言で空気が一瞬でほぐれます。