締切前のオフィス。同僚に「このタスクもお願いできる?」と頼まれたネイティブが、申し訳なさそうな顔でこう返します。
「忙しい」と言いたいとき、日本人の英語は "I'm busy." の一択になりがちです。もちろん通じますが、busy を連発すると「忙しいから(察して)」と素っ気なく響くことも。"My hands are full." なら「今抱えているものでいっぱいなんだ」という理由まで伝わるので、同じ断りでもぐっと柔らかくなります。しかも日本語の「手一杯」と発想がそっくりで、覚えるのは一瞬です。
意味と使いどころ
"My hands are full." は、「やることを抱えきれないほど持っていて、これ以上は無理」と伝える一言です。
- 頼まれごとをやんわり断るときに("I'd love to, but my hands are full.")
- 近況を聞かれて「忙しくしてるよ」と答えるときに
- have one's hands full with 〜 で「〜で手一杯」("I have my hands full with the new project.")
- 文字通り両手がふさがっているとき("Can you get the door? My hands are full.")
会話で見てみよう
▼ 職場で追加の仕事を頼まれて
▼ 双子が生まれた友達に近況を聞く
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| My hands are full. | 手一杯(理由が伝わる柔らかい断り) | 頼まれごとの断り・近況報告 |
| I'm swamped. | 仕事に飲み込まれてる(忙しさ強め) | 締切前・繁忙期の悲鳴 |
| I'm tied up. | 手が離せない・予定が埋まってる | 「その時間は無理」の返事 |
| I have a lot on my plate. | 抱えている案件が多い | 仕事量の説明。ビジネスで◎ |
どれも「忙しい」の仲間ですが、hands are full は「量的にこれ以上持てない」、tied up は「時間的にその瞬間ふさがっている」という違いがあります。会議中で電話に出られないのは tied up、新しい案件を受けられないのは hands are full、と使い分けるとネイティブ感が出ます。
☕ ひとくちコラム 英語の「忙しい」は手と皿で表現する
英語には「忙しさ」を身の回りの物にたとえる表現が豊富です。"a lot on my plate" は皿に料理が山盛りの図、"spread too thin" は少ないバターをパンに薄く塗り広げすぎた図(=手を広げすぎて全部が薄くなる)、"juggling work and family" は仕事と家庭をお手玉している図。どれも情景が浮かぶから、聞いた瞬間に忙しさの種類まで伝わります。
特に "a lot on my plate" と "my hands are full" は、会議や面談で仕事量を伝えるときの定番中の定番。こうした表現は職場での言い方とセットで覚えると効率的です。仕事で使う英語をまとめて押さえたい人はビジネス英語の記事もどうぞ。
今日のまとめ
今週、busy と言いそうになったら1回これに置き換えてみてください。断ってるのに感じがいい、という不思議な体験ができます。