「あの店、実は日本に本店があるらしいよ」と聞いて、あなたは目を丸くしてこう返します。
No kidding.
まじで?/へえ、そうなんだ。
驚きの相づち。トーンを変えると「知ってるよ」の共感にもなる。
No + kidding。「冗談じゃない」と直訳すると、怒っているように読めてしまいます。
実際は「うそでしょ、まじで?」という驚き。さらに呆れ気味に言うと「そんなの言われなくても知ってる」という共感にもなる、二つの顔を持つ相づちです。
意味と使いどころ
No kidding. は基本的に驚きを表しますが、言い方によっては「当たり前でしょ」という共感にもなります。文字が同じでも音で意味が変わる典型例。
- 予想外の話に「まじで?」と驚くとき
- 分かりきったことに「そりゃそうだ」と返すとき
- 疑問形 No kidding? は驚き、言い切りは共感寄り
💡 kid=からかう
kid は名詞で「子ども」、動詞で「からかう・冗談を言う」。No kidding. は「冗談なしで(本当に)?」という確認です。同じ家族に You're kidding me.(うそでしょ)、Just kidding.(冗談だよ)、Are you kidding?(からかってる?)がいます。
会話で見てみよう
▼ 意外な事実を知って(驚きバージョン)
That coffee chain actually started in Japan.
あのコーヒーチェーン、実は日本発なんだよ。
No kidding? I always assumed it was American.
まじで?ずっとアメリカのだと思ってた。
▼ 分かりきった話に(共感バージョン)
Rent in this area is getting ridiculous.
このあたりの家賃、ばかみたいに上がってるよね。
No kidding. My rent went up twice this year.
ほんとそれ。今年2回も上がったよ。
語尾を下げて言うと「言われなくても知ってる」の共感になる。
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| No kidding? | まじで?(驚き) | 意外な事実を聞いたとき |
| No kidding. | そりゃそうだ(共感・やや呆れ) | 分かりきった愚痴への返し |
| Seriously? | 本当に?(事実確認寄り) | 内容を疑っているとき |
| No way! | ありえない!(いちばん感情的) | 大きな驚きに |
同じ2語で驚きにも共感にもなるのは、英語が音のトーンに意味を載せる言語だから。文字だけを追う学習では絶対に身につかない部分なので、映像作品で実際の言い方をまねるのがいちばんの近道です。
⚠️ 1つだけ注意
深刻な話に No kidding. と返すと茶化しているように聞こえます。また皮肉として使われることも多いので、相手が真剣に説明した直後に呆れ調子で言うのは避けましょう。
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☕ ひとくちコラム 同じ言葉が正反対になる理由
No kidding. のように文脈と音で意味が反転するフレーズは英語にたくさんあります。Thanks a lot.(本気の感謝/皮肉)、Nice job.(称賛/嫌味)、Sure.(快諾/不満)。どれも文字だけでは判断できません。
つまり英語の会話力とは、単語の意味を覚える力より、音の温度を読む力。海外ドラマを字幕なしで少しずつ見る練習が効くのは、この能力が鍛えられるからです。耳の鍛え方は聞き流しの真実でも解説しています。
今日のまとめ
📌 3秒でおさらい
驚いたら No kidding?(まじで?)、呆れ気味に言えば No kidding.(そりゃそうだ)。音で意味が変わるのがこのフレーズの面白さ。
今週、意外な話を聞いたら使ってみてください。
今週、意外な話を聞いたら使ってみてください。