"Hey, is Kevin okay? He's been really quiet lately."(ねえ、ケヴィン大丈夫?最近やけに静かだけど)と聞かれたネイティブが、少し考えてこう返します。

Now that you mention it, he did seem a little off yesterday.
言われてみれば、昨日ちょっと様子が変だったかも。
相手の一言をきっかけに気づいた・思い出したときの前置き。

日本語なら誰でも言う「言われてみれば確かに」。ところがこれを英語にできる日本人はほとんどいません。結果、指摘に対して "Yes, yes." とだけ返して会話がそこで終了してしまう。

"Now that you mention it," は、その「言われてみれば」をそのまま英語にした決まり文句。しかもあいづちで終わらず、気づいたことを1つ足して会話を先へ進められるのがポイントです。沈黙が怖い人ほど、真っ先に覚える価値があります。

意味と使いどころ

"Now that you mention it," は、相手の発言をきっかけに、気づきや記憶がよみがえったことを伝える前置きです。直訳は「あなたがそれを言った今となっては」。

💡 mention が効いている mention は「軽くふれる・ちらっと言う」という動詞。つまりこのフレーズには「あなたの何気ない一言がなければ、気づかないままだった」というニュアンスが込められています。相手の発言をさりげなく立てる、実はとても感じのいいあいづちなのです。

会話で見てみよう

▼ オフィスの何気ない会話で

Did the printer ever get fixed?
そういえばプリンターって直った?
Now that you mention it, I haven't seen the repair guy all week.
言われてみれば、今週修理の人を一度も見てないな。
「Yes/No が分からない」場面でも、気づいた事実を返せば会話が続く。

▼ 友達とランチ中に

You haven't touched your phone all day. That's rare.
今日、一回もスマホ見てないね。珍しい。
Now that you mention it, I left it at home. No wonder it's been so peaceful.
言われてみれば、家に忘れてきたんだった。どうりで平和なわけだ。
気づき+ひとことオチ。あいづちが小さな笑いに変わる。

似ている表現との違い

表現ニュアンス場面
Now that you mention it,相手の一言がきっかけの気づき指摘・質問への返答
Come to think of it,考えてみれば(自分の中の気づき)きっかけが自分の思考のとき
That reminds me,それで思い出した(別件へ)関連する別の話題に移る
Speaking of which,その話といえば直前の話題につなげて展開

使い分けの軸は「気づきの出どころ」。相手の一言がきっかけなら now that you mention it、自分の頭の中でふと気づいたなら come to think of it。that reminds me は思い出した別の用件へ話をスライドさせるときに使います。

⚠️ 1つだけ注意 決まり文句としては現在形の mention が定番です。「さっき言われたことだから」と "Now that you mentioned it" と過去形にしても通じますが、ネイティブが反射的に使うセットフレーズは現在形。文法で組み立てず、「言われてみれば= Now that you mention it,」と丸ごと1語のように覚えるのが安全です。
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☕ ひとくちコラム 会話が続く人は「あいづち+α」を持っている

英会話が続かない原因の多くは、語彙力ではなく返事が「点」で終わることです。"Yes." "Really?" "I see." はどれも正しい英語ですが、ボールを相手に投げ返していません。会話上手なネイティブを観察すると、あいづちの後ろに必ず+α(気づき・感想・質問)が付いています。"Now that you mention it, ..." はまさにその代表格で、「同意」と「新情報」を一度に運べる優れものです。

同じ構造の「あいづち+α」フレーズをまとめてストックしておくと、会話の続く確率が目に見えて上がります。ネイティブが本当に使う英会話フレーズ100選で一気に仕入れるのがおすすめです。

今日のまとめ

📌 3秒でおさらい 指摘されて気づいたら "Now that you mention it, + 気づいたこと"。自分でふと気づいたら "Come to think of it,"
今週、誰かに何か指摘されたら "Yes" で終わらせず、この前置きで一言足してみてください。会話が2往復は長生きします。
🔊 このフレーズ、耳でも覚えよう

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