会議が終わった廊下で、同僚がふっと声を落とし、あたりを見回してから、こう切り出しました。
record と聞いて日本人が思い浮かべるのは、レコード盤か「記録」。「記録から外れて…?音楽の話?」と一瞬フリーズします。
"off the record" は、「公式の記録には残さない話として=ここだけの話だけど」という前置きのフレーズ。もともと報道の世界の用語ですが、今では職場のうわさ話から友達の本音トークまで、日常会話でも大活躍しています。この前置きが聞こえたら、続くのは「おいしい話」の合図です。
意味と使いどころ
"Off the record," は、これから話す内容を「公式発言・公開情報にしないでね」と宣言する前置きです。日常では「内緒だよ」「ここだけね」の軽いノリで使われます。
- うわさ話・内部情報など広めてほしくない話の前置きに
- "This is off the record, but..." の形でも同じ意味
- 本音を言う前のクッションに:"Off the record? I didn't like it."(ここだけの話ね?正直微妙だった)
- 報道・取材の文脈では「引用・公表不可」の正式な取り決めを指す
会話で見てみよう
▼ 職場のうわさ話
▼ 本音を引き出す場面
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| Off the record, | 非公式にね(仕事・報道の香りがする大人の前置き) | 職場の内部情報・本音トーク |
| Between you and me, | ここだけの話(より個人的・親密) | 友達同士の打ち明け話 |
| Just between us, | 私たちだけの秘密ね | between you and me とほぼ同じ |
| Don't tell anyone, but | 誰にも言わないでね(直球) | カジュアルな秘密の共有 |
ニュアンスの違いは「香り」です。off the record は報道・会議の匂いがするぶん、少し大人でドライ。恋バナには between you and me、職場の組織情報には off the record が似合います。中身が同じでも、前置きで雰囲気が変わるのが面白いところ。
☕ ひとくちコラム record ファミリーはビジネス英語の常連
record の語源はラテン語の re-(再び)+ cor(心)。「心に呼び戻す」が原義で、そこから「記録」になりました。音楽のレコード盤も「音を記録したもの」だから record。ひとつ源をたどると、意外な単語同士がつながります。
会話では仲間の表現も頻出です。"For the record,"(いちおう言っておくと)は自分の立場をはっきり記録に残したいときの前置き。"track record"(実績)は「競技場のトラックに残した記録」から。どれもビジネス英語の常連なので、仕事で英語を使う人はビジネス英語の記事とセットで押さえておくと強いです。
今日のまとめ
今週、誰かに本音を打ち明けるとき1回使ってみてください。声をひそめる仕草とセットで、ぐっとネイティブらしくなります。