同僚とのランチ中、"This week has been insane. I've had back-to-back meetings every single day."(今週マジで忙しくて、ずっと会議続きだった)とこぼした相手が、間髪入れずにこう続けます。

On that note, I haven't had a proper lunch break since Monday.
そういえば(その話つながりで)、月曜からまともに昼休み取れてないんだよね。
直前の話を受けて、関連する次の話につなげるときの定番フレーズ。会話でも会議でも大活躍。

初めて聞いた日本人は、こう考えます。「note…メモ?メモの上でってこと?」

そうではありません。ここでの note は「メモ用紙」ではなく「今言われた要点・話の流れ」のこと。"On that note,"は「その話に乗っかって言うと」「その流れで言うと」という、直前の発言を受けて話をつなげるための万能フレーズです。学校では習わないのに、ネイティブは雑談から会議まで至るところでこれを使って会話をスムーズに進めています。

意味と使いどころ

"On that note," は、直前の話の内容を受けて「そういえば」「その流れで」と関連する次の話に自然につなげるときに使う前置きです。

💡 なぜ note が「話のつながり」になるの? note にはもともと「音符・音色」の意味もあります。「その音色に乗せて」→「その調子で」→「その話を受けて」とイメージが広がったのがこの表現。メモのnoteではなく、音楽のnoteに近いイメージだと考えると腑に落ちます。

会話で見てみよう

▼ 休憩室での雑談

I finally finished that report. I'm so relieved.
やっとあのレポート終わった。すごくホッとしてる。
On that note, let's grab a coffee to celebrate.
その流れで、お祝いにコーヒーでも飲みに行こうよ。

▼ 会議の終わりに

So that wraps up the budget discussion.
これで予算の話は以上です。
On that note, let's schedule the next review for Friday.
それを受けて、次のレビューは金曜に設定しましょう。
会議やスピーチの締めくくりで「では、この辺で」と話をまとめるときにもよく使われる。

似ている表現との違い

表現ニュアンス場面
On that note,直前の話を受けて自然に次へつなげる話の流れを保ったまま関連する話を続けるとき
Speaking of which,今出た単語から連想して話題を変える話がやや横道にそれるとき
Anyway,話を本題に戻す・強引に切り上げる脱線したあと本題に戻したいとき
That reminds me,今の話で別のことを思い出した今の話題とは無関係なことに飛ぶとき

"On that note," は直前の内容の延長線上で使うのに対し、"Speaking of which," は連想ゲームのように少し離れた話題へジャンプします。"Anyway," はもっとぶっきらぼうに話を打ち切る響きがあり、"That reminds me," は今の話と関係のない記憶を掘り起こす表現です。つながりの強さで使い分けると迷いません。

⚠️ 1つだけ注意 "On that note," のあとに直前の話と全く無関係な話題を続けると不自然に聞こえます。前の内容と何かしらつながりがあることが前提の表現です。また、会議やスピーチの最後で単独に近い形で使うと「では、このあたりで締めます」という締めくくりの合図にもなるので、文脈で意味が変わる点も覚えておきましょう。
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☕ ひとくちコラム note は「メモ」より「音」が先だった

英語の note はラテン語の nota(印・しるし)が語源で、もともとは「記録された何か」全般を指す言葉でした。楽譜に書かれた音の高さも note、会議で取るメモも note、そして紙幣(bank note)も同じ note。「書き留められた一つの単位」というイメージが、音楽・記録・お金と、意外なところまで枝分かれしています。

"On that note," の note は、このうち音楽の note に近いニュアンス。「その音に乗せて次へ」という感覚が、いつの間にか「その話を受けて次へ」という会話の接続表現になりました。こうした語源の広がりを知っておくと、単語の意味を丸暗記せずに済むようになります。似たような会話のつなぎ表現をもっと知りたい人にはネイティブが本当に使う英会話フレーズ100選もおすすめです。

今日のまとめ

📌 3秒でおさらい 直前の話を受けて次につなげるなら "On that note,"(その話つながりで、)。話題を大きく変えるなら "Speaking of which,"、本題に戻すなら "Anyway," と使い分けましょう。
今週の雑談で、話が一区切りついたタイミングにこの一言を挟んでみてください。会話が途切れず自然に続きます。
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