会議で自分の案の弱点を指摘され、しばらく黙ったあと、相手の目を見てこう言います。
Point taken.
なるほど、一理あるね。
指摘を素直に受け入れる返事。負けを認めつつ品位を保てる。
直訳は「ポイントは受け取られた」。日本人には何のことかわかりません。
実際は「あなたの指摘、確かに刺さりました」という降参の一言。しかも惨めに聞こえないのが最大の利点で、会議でも夫婦げんかでも使える万能の引き際フレーズです。
意味と使いどころ
Point taken. は相手の指摘・批判に理があると認める返事です。全面降伏ではなく、「その点については認める」という部分的な受け入れを表せます。
- 議論で相手の指摘が的を射ていたとき
- 注意やアドバイスを素直に受け止めたと示したいとき
- 話を長引かせずにスマートに切り上げたいとき
💡 take a point の発想
ここでの point は「論点・主張」。ディベート文化では相手の主張を「受け取る(take)」ことが、負けではなくフェアなプレーとされます。You have a point.(一理ある)と同じ発想で、Point taken. はその受動態版。感情ではなく論理で応じている姿勢が伝わります。
会話で見てみよう
▼ 会議でスケジュールの甘さを指摘されて
Two weeks for all of this? That seems unrealistic.
これ全部を2週間で?さすがに非現実的では。
Point taken. Let me redo the timeline.
なるほど、確かに。スケジュールを引き直します。
▼ 家で相手に釘を刺されて
You always say you'll do it later, and you never do.
いつも「あとでやる」って言って、やったことないよね。
Okay, point taken. I'll do it now.
うん、ごもっとも。今やる。
Okay を頭に足すと「わかったわかった」という軽い降参になる。
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| Point taken. | 指摘は受け止めた(冷静・大人) | 議論・仕事・注意された場面 |
| You have a point. | 一理あるね(まだ議論は続く) | 相手の主張を部分的に認める |
| Fair enough. | まあ納得(完全同意ではない) | 説明を受けて引き下がるとき |
| You're right. | あなたが正しい(全面的に認める) | 素直に非を認めるとき |
強さの順に並べると 弱 → You have a point. → Point taken. → You're right. → 強 のイメージ。Point taken. は認めるけれど卑屈にならない絶妙な位置にいるので、仕事で最も使いやすい選択肢です。
⚠️ 1つだけ注意
言い方によっては「はいはい、わかりましたよ」という不機嫌に聞こえます。特に語尾を強く切ると皮肉に響くので、素直に認めたいときはPoint taken. のあとに具体的な行動(Let me fix it. など)を足すのが安全です。
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☕ ひとくちコラム 英語の「負け方」は日本語より軽い
英語圏の議論では、意見が否定されても人格が否定されたとは受け取らないのが前提です。だからこそ Point taken. のように、あっさり認めて前に進む定型句が発達しました。認めた側が評価を落とすことは、むしろ少ないのです。
日本語で「おっしゃるとおりです」と言うと少し重い響きになりますが、Point taken. は肩をすくめながら言える軽さ。議論を人格から切り離すこの感覚は、英語で会議に出るときに知っておくと精神的にかなり楽になります。仕事の場面の言い回しはビジネス英語60にまとめてあります。
今日のまとめ
📌 3秒でおさらい
指摘が刺さったら Point taken.(なるほど、確かに)。認めるけど卑屈にならないのが強み。
今週、誰かに正論を言われたら、黙り込まずにこの一言を返してみてください。
今週、誰かに正論を言われたら、黙り込まずにこの一言を返してみてください。