何度もメールでやり取りし、Zoomの画面越しにも話したことがある取引先の担当者と、カンファレンス会場でついに直接顔を合わせた瞬間。ネイティブは握手をしながらこう言います。
直訳すると「名前に顔をつける」。初めて読んだ日本人はまず戸惑います。「名前に顔をくっつけるって、一体どういう状況?」
実はこれ、「名前だけ知っていた人」とようやく対面できた喜びを表す表現。メールやSNS、電話でのやり取りだけで、顔を見たことがなかった相手と初めて会ったときに使う、地味だけど非常によく登場するフレーズです。今日はこれを、会話例と一緒に「使える状態」までもっていきます。
意味と使いどころ
"It's good to finally put a face to the name." は、名前や声だけ知っていた相手と、初めて実際に会えたときの喜びや安心感を伝えるひとことです。「ずっと文字や声だけの存在だったあなたに、やっと顔がつながった」というニュアンスになります。
- オンライン会議や電話でしか話したことのない同僚・取引先と、初めて対面するとき
- SNSやメールのやり取りだけだった相手と実際に会うとき
- カンファレンスや同窓会で、名前や噂だけ知っていた人にようやく会えたとき
会話で見てみよう
▼ カンファレンス会場で、SNSでだけ知っていた相手と
▼ いつもZoomでしか会わなかった同僚と、出社日が重なって
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| It's good to finally put a face to the name. | 名前だけ知っていた相手にやっと対面できた喜び | オンライン→初対面のタイミング限定 |
| Nice to finally meet you in person. | 「直接会えて嬉しい」を素直に伝える | 同じ場面でも使える、より汎用的な言い方 |
| It's nice to meet you. | ごく普通の初対面のあいさつ | 事前のやり取りが一切なかった相手にも使う定番表現 |
| Long time no see! | 久しぶりの再会を喜ぶ | 以前直接会ったことがある相手との再会。初対面には使わない |
ポイントは「事前にやり取りがあったかどうか」。put a face to the name は、名前や声はすでに知っている相手が対象です。全く面識のなかった相手には、素直に "It's nice to meet you." で十分伝わります。
☕ ひとくちコラム face を使った表現あれこれ
英語には face を使った言い回しがたくさんあります。今回のように「顔と情報が結びつく」パターンの逆で、"I know the name, but I can't place the face."(名前は知ってるのに顔が思い出せない)という、その場で人違いに気づいたときの言い訳フレーズもよく使われます。また "put on a brave face"(平気なふりをする)のように、face が「表情・態度」の意味で使われる慣用句も豊富です。
どれも直訳からは意味が想像しにくいものばかりですが、「顔=その人の存在そのもの」というイメージでつながっていると考えると覚えやすくなります。こうした場面別のフレーズをまとめて練習したい人は英会話フレーズ100選もあわせて読んでみてください。
今日のまとめ
オンラインで知り合った相手と実際に会う機会があったら、今週さっそく使ってみてください。