エレベーターで同僚に会って "Hey! How are you?" と挨拶を交わしたあと、気まずい無言が流れる。そんな経験はありませんか?ネイティブは、挨拶の直後にもう一言だけ、ほぼ自動的に続けます。
学校で習う "How are you?" は、実は会話のきっかけとしてはかなり弱いフレーズです。答えが "I'm fine." で終わってしまい、そこで会話が止まるからです。ネイティブはそれをわかっているので、挨拶のすぐあとにこの一言を添えて、相手に「最近のこと」を話させます。今日はこれを、会話例と一緒に「使える状態」までもっていきます。
意味と使いどころ
"What have you been up to?" は、直訳すると「あなたは最近何に取り組んできましたか」ですが、実際は「最近どうしてた?何してたの?」というカジュアルな質問です。
- 挨拶した直後、会話を続けるための二の句として
- しばらく会っていなかった相手に、近況をまとめて聞くときに
- "What have you been up to lately?"(最近どう?)のように lately を足すのも自然
会話で見てみよう
▼ 元同期と、カフェで数ヶ月ぶりに再会
▼ グループチャットで、しばらく姿を見せなかった友人に
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| What have you been up to? | 最近どうしてた?(ある程度の期間の出来事を聞く) | 久しぶりの相手・近況をまとめて聞きたいとき |
| How are you? | 元気?(今の状態を聞くだけ) | 定型の挨拶。会話を広げる力は弱い |
| What's new? | 何か変わったことあった?(新しい出来事限定) | 日常的によく会う相手に、ちょっとした報告を求めるとき |
| What are you up to? | 今何してるの?(現在進行中のこと) | 電話や今まさにやっていることを聞くとき |
ポイントは時制です。"have been up to"(現在完了)は過去から今までの幅を聞き、"are up to"(現在)は今まさにやっていることを聞きます。久しぶりの相手には have been、今これから何するか聞きたいときは are を使うと覚えておくと混同しません。
☕ ひとくちコラム "How are you?" はもう古い?
ネイティブの間でも、"How are you?" は儀礼的すぎて会話のきっかけにならないとよく言われます。実際、心理学の研究でも「どう思う?」のような具体的な質問の方が、相手からより多くの情報を引き出せることが知られています。"What have you been up to?" が好まれるのも、答えの範囲が広く、相手が自由に話せる余地があるからだと考えられます。
逆に言えば、「はい/いいえ」で終わらない質問を持っておくことが、会話を続けるいちばんのコツ。この視点で表現を増やしていくと、ネイティブが本当に使う英会話フレーズ100選に出てくる質問表現もぐっと使いやすくなります。
今日のまとめ
今週、誰かに挨拶したあと、"How are you?" で止めずに1回続けてみてください。会話が思った以上に広がります。