廊下ですれ違ったクラスメートが、特に足を止めずにこう言って通り過ぎていきます。

What's up?
よう、どうしてる?
すれ違いざまの挨拶。立ち止まって本気で答える必要はない超カジュアルな一言。

真面目な日本人学習者は、ここで頭の中がフル回転します。「え、何が起きてるか聞かれてる…何て答えよう」と考え込んで固まってしまう。でも相手はもう3歩先を歩いています。

"What's up?" は直訳すれば「何が上がってる?」ですが、実際の意味はほぼ "Hi!" と同じ。情報を求める質問ではなく、相手の横を通り過ぎる一瞬で交わす挨拶です。今日はこれを、会話例と一緒に「反応に困らない」状態までもっていきます。

意味と使いどころ

"What's up?" は、Hi や Hey と同じ感覚で使う挨拶の一種です。本当に近況を聞きたいわけではないことがほとんどで、深く考えずにサッと返すのがコツです。

💡 なぜ挨拶として定着したの? 元はアフリカ系アメリカ人の英語(AAVE)で使われていた表現が、1990年代にバドワイザーのCM「Whassup?」で一気に広まり、若者文化の口ぐせとして定着しました。質問というより「元気か、調子はどうだ」という軽いノックのようなものだとイメージすると、答え方に困らなくなります。

会話で見てみよう

▼ オフィスのキッチンで同僚とすれ違う

Hey, what's up?
お、よう。どうしてる?
Not much. Just grabbing some coffee.
特に何も。コーヒー取りに来ただけ。
"Not much." は最も定番の返し。そのまま聞き返すだけでも十分なことが多い。

▼ 友達からの電話に出る

Hello?
もしもし?
Hey, it's me. What's up? You free tonight?
あ、俺。元気?今夜空いてる?
電話の第一声としても自然。この場合は本題への軽い前置きになっている。

似ている表現との違い

表現ニュアンス場面
What's up?よう、どうしてる(超カジュアル)友達・同僚とすれ違う一瞬
Sup?さらに崩した短縮形親しい友人同士のみ。目上には不向き
How's it going?最近どう?(少し丁寧)やや知らない相手や初対面にも使える
How are you?お元気ですか(フォーマル寄り)ビジネス・目上の人への挨拶

違いは主にフォーマル度です。上司や初対面の人には "How are you?" が安全。友達や後輩相手なら "What's up?" で十分カジュアルに通じます。"Sup?" はさらに崩れた形で、使う相手を選ぶ表現です。

⚠️ 1つだけ注意 "What's up?" に対して近況を長々と語り始めると、相手が「そんなに深い質問じゃなかったんだけど…」という顔をすることがあります。基本は "Not much." や "Nothing much, you?" のように軽く返すのが正解。本当に心配している様子で聞かれた場合だけ、具体的に答えれば大丈夫です。
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☕ ひとくちコラム 挨拶なのに疑問文という不思議

英語の挨拶には "What's up?" のように、文法上は疑問文なのに実質は質問ではないものが意外と多くあります。"How's it going?" も同じタイプで、どちらも本気の答えを求めているわけではない「儀礼的な質問」です。これは日本語の「お疲れさまです」が本当に疲れているかを尋ねているわけではないのと似ています。

こうした「形は質問、中身は挨拶」のフレーズは、理屈で考えるより場面ごとセットで体に入れてしまうのが近道です。瞬間的に反応できるようにしたい人には瞬間英作文トレーニングでの反復がおすすめです。

今日のまとめ

📌 3秒でおさらい すれ違いざまに聞かれたら "What's up?"(よう、どうしてる?)には"Not much."でサラッと返す。深読みして立ち止まらなくてOK。
今週、挨拶代わりに1回使ってみてください。相手の反応が自然に返ってくるはずです。
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