オフィスの給湯室で、同僚が履いてきた新しいスニーカーに気づいた瞬間。ネイティブはにっこり笑ってこう声をかけます。
これを直訳どおりに受け取ると、日本人は「え、本当に店の名前まで知りたいの?」と戸惑います。
でも、ほとんどの場合そうではありません。「いいね、それ!」という褒め言葉を、質問の形に乗せているだけなのです。初対面の相手とも、久しぶりに会った相手とも、これ一言で会話がふわっと始まります。学校では絶対に「褒め言葉として」教わらない使い方を、今日は会話例とセットで身につけましょう。
意味と使いどころ
"Where'd you get that?"(= Where did you get that?)は、相手の服・バッグ・靴・アクセサリーなどに気づいて、褒めながら話しかけるときの定番フレーズです。
- 初対面の人と会話のきっかけを作りたいときに
- 久しぶりに会った相手の持ち物の変化に気づいたときに
- "that" の部分は "those shoes" "that jacket" のように具体的なモノに置き換え可
会話で見てみよう
▼ オフィスの給湯室で、同僚の新しいスニーカーに気づく
▼ 数年ぶりに会った友人のジャケットに目がとまる
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| Where'd you get that? | 質問の形を借りた褒め言葉。会話のきっかけ作りに強い | 初対面・久しぶりの相手にも使いやすい |
| I love your ~! | 直接的でまっすぐな褒め言葉 | はっきり褒めたいとき |
| Nice bag! | すれ違いざまの一言。会話に発展させなくてもOK | 短時間のすれ違い・廊下での一言 |
| Where can I get one? | 本気で欲しくて情報を求めている | 実際に購入を検討しているとき |
この4つの中で "Where'd you get that?" だけが質問でありながら会話を続けやすいのがポイントです。"Nice bag!" だけで終わらせず、相手に一言返す余地を作ってくれるので、そのあと自然に話が続きます。
☕ ひとくちコラム アメリカの「持ち物トーク」文化
イギリスでは初対面の会話のきっかけに天気の話をすることが多い一方、アメリカでは相手の持ち物を話題にするのが鉄板パターンです。エレベーターの中、レジの行列、オフィスの休憩室…どこでも "Where'd you get that?" から会話が始まります。これは単なる雑談術ではなく、相手を褒めることで距離を一気に縮めるアメリカ的なコミュニケーションの型でもあります。
日本語の「褒め」は控えめで間接的になりがちですが、英語の褒め言葉は「気づいたことをそのまま口にする」のが基本。ネイティブが本当に使う英会話フレーズ100選にも、こうした「質問に見えて実は褒め言葉」のパターンが他にもいくつか登場します。
今日のまとめ
今週、誰かの新しい服や小物に気づいたら1回使ってみてください。会話がふわっと始まります。