"Is this plan actually going to work?"(この計画、ほんとにうまくいくのかな?)と聞いたら、相手が肩をすくめて、こう返してきました。

You tell me.
こっちが聞きたいよ
質問を相手に投げ返す返事。「答えを知ってるのはそっちでしょ」のニュアンスも。

直訳すると「あなたが私に言いなさい」。日本人はここで固まります。「え、急に命令された…?」

違います。これは「それはこっちが聞きたいよ」「むしろあなたのほうが知ってるでしょ」と、質問をそのまま投げ返す返しのフレーズ。映画やドラマでは肩をすくめる仕草とセットで頻出しますが、学校で習った記憶はないはず。今日はこれを、使いどころと一緒にマスターします。

意味と使いどころ

"You tell me." は、相手の質問に対して「私が知りたいくらいだよ」と返すためのフレーズです。単に「わからない」ではなく、「その答え、あなたのほうが持ってるのでは?」という軽いツッコミが乗るのがポイント。

💡 なぜ命令文なのに「聞きたいよ」? 裏に隠れているのは "I don't know — you're the one who should know."(私は知らない。知ってるべきなのはそっち)という前提です。それを命令文一発に圧縮したのが You tell me.。日本語の「いや、こっちが聞きたいわ!」というツッコミと、発想はまったく同じです。

会話で見てみよう

▼ 新しい企画案を前に、同僚と

Do you think the boss will go for this idea?
上司、この案にOK出すと思う?
You tell me. You've worked with him for ten years.
こっちが聞きたいよ。彼と10年働いてるのは君でしょ。

▼ 手料理のスープを味見してもらう場面

Does this soup taste okay to you?
このスープ、味おかしくないかな?
You tell me. You're the chef here.
それはこっちが聞きたいな。シェフは君なんだから。
笑いながら言えば、軽口の効いたじゃれ合いになる。

似ている表現との違い

表現ニュアンス場面
You tell me.こっちが聞きたい(質問を投げ返す)相手のほうが知っていそうなとき
Beats me.さっぱりわからん(お手上げ)本当に見当もつかないとき
Who knows?誰にもわからないよ答えの出ない話を締めるとき
Your guess is as good as mine.私もあなたと同レベルでわからない二人そろって手がかりゼロのとき

他の3つが「わからない」の言い換えなのに対し、You tell me. だけは矢印が相手に向いているのが特徴です。「わからない+そっちが答える番だよ」という2つの意味を、たった3語で済ませられます。

⚠️ 1つだけ注意 言い方次第では「知らないよ、そんなの」と突き放した響きになります。特に真剣に困っている相手や目上の人に無表情で言うと、ぶっきらぼうな印象に。笑顔+軽いトーンがセットのフレーズだと覚えておきましょう。
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☕ ひとくちコラム 直訳を裏切る「tell me」ファミリー

tell me まわりには、直訳を裏切る表現が他にもあります。代表格が "Tell me about it."。「それについて教えて」ではなく、「わかる〜、ほんとそれ!」という共感のあいづちです。愚痴に対して "Tell me about it. My boss is the same."(わかるわ〜。うちの上司も同じ)のように使います。ほかにも "Don't tell me..."(まさか〜じゃないよね)、"I'm telling you."(マジだって)など、tell は共感や念押しの世界で大活躍。

この手のフレーズは、頭で訳すより口が勝手に出るまで反復するのが近道です。短文をテンポよく作る練習には瞬間英作文トレーニングがぴったりです。

今日のまとめ

📌 3秒でおさらい 答えを知らない質問には "You tell me."(こっちが聞きたいよ)。相手のほうが詳しいなら「君が言ってよ」の軽いツッコミに。笑顔とセットが使いこなしのコツ。
今週、答えに困る質問をされたら1回投げ返してみてください。会話が一気にネイティブっぽくなります。
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