韓国語学習者のQ&Aで意外と混乱するテーマ。日本語と対応するので楽勝と思って始めるものの、いざ会話に出会うと「あれ、その場面で그を使うんだ」というズレに気づきます。
結論は物理的距離では日本語と同じ、話題内の指示では韓国語のほうが「그」を多く使う。ここを押さえれば会話でも読解でも迷いません。
📌① 物理距離の3分法——日本語と一致
・話し手に近い=이(イ)/ 이거(イゴ)
・聞き手に近い=그(ク)/ 그거(クゴ)
・どちらからも遠い=저(チョ)/ 저거(チョゴ)
日本語の「これ・それ・あれ」と物理的距離ではきれいに1対1対応する。ここは覚えれば終わり。
이 사람=この人、그 사람=その人、저 사람=あの人。指示形容詞として名詞につけるときも同じ。
旅行会話レベルなら、この距離感の対応だけで9割の場面をカバーできます。まずここが土台。
📌② ハングル対応表——頭文字が揃っている
이/그/저 は指示形容詞(名詞に付く)。이 책=この本。
이것/그것/저것 は「これ・それ・あれ」(モノ)。話し言葉では이거/그거/저거。
여기/거기/저기 は「ここ・そこ・あそこ」(場所)。
이렇게/그렇게/저렇게 は「こう・そう・ああ」(様態)。
頭文字が이/그/저 に揃っているので、1つ覚えれば芋づる式に増える。ここは韓国語の親切設計。
📌③ 話題に出た人・物を指すとき——「그」が広い
ここが日本語とのズレ。「昨日話した友達」を指すとき、日本語なら「あの友達」「その友達」を使い分けます。
韓国語では会話に一度出た話題は基本的に「그」で受ける。日本語の「あの〜」を「그〜」に置き換える場面が多い。
⭕ 어제 만난 사람 있잖아, 그 사람 정말 좋더라.(昨日会った人いるじゃない、あの人、本当にいい人だったよ)
日本語では「あの人」でも、韓国語では「그 사람」が自然。저 사람 とは言わない(その場にいない人を「저」で指さない)。
저 は実際に見えている遠くの人・物限定と覚えると分かりやすい。
📌④ よくある落とし穴と定番表現
「저기요!」を店員呼びで使うのは定番だが、「そこの人!」と直訳すると失礼に聞こえる。実際は「すみません」のニュアンスで、Excuse me に近い。
「그건 그렇고」= それはさておき——日本語と発想が同じで、会話の切り替えに頻出。
「이거 얼마예요?」= これいくらですか——旅行での定番。指を差しながら言えばまず通じる。
「어제 그 이야기」= 昨日のあの話——「그」だが日本語では「あの」。ここが最初の関門なので、この型を丸ごと覚えておくとラクです。
🗣そのまま使える例文
カタカナ読みはあくまで目安です。慣れてきたら文字のほうを見て言えるようにしてください。
🔥 まるっとまとめ
- 物理距離では이/그/저=これ/それ/あれとほぼ同じ。ここは1対1。
- 이것・그것・저것/여기・거기・저기/이렇게・그렇게・저렇게——頭文字が揃うので芋づる式。
- 話題に一度出た人・物は「그」で受ける。日本語の「あの〜」を韓国語では「그〜」にする場面が多い。
- 저 は実際に見えている遠くの人・物限定。話題内では使わない。
- 저기요! は「そこの人!」ではなく「すみません」——店員呼びの定番。