同僚に "Can you take on this project too?"(このプロジェクトもお願いできる?)と頼まれたネイティブが、申し訳なさそうな顔でこう返します。
直訳は「私の皿の上にはたくさん載っている」。初めて聞いた日本人は思います。「ランチの話? 大盛りにしたの?」
皿に載っているのは料理ではなく仕事や悩みごとです。「自分の皿はもういっぱいで、新しいものを載せる余裕がない」— つまり「抱えてることが多くて手が回らない」という意味。忙しさをカドを立てずに伝えられる、大人の必須フレーズです。今日はこれを、会話例と一緒に「使える状態」までもっていきます。
意味と使いどころ
"have a lot on one's plate" は、「やるべきこと・気にかけることをたくさん抱えている」という意味です。仕事に限らず、家庭の事情や悩みごとまで含められるのがポイントです。
- 新しい依頼をやんわり断る理由として
- 近況を聞かれて「最近バタバタしてて」と伝えるときに
- "too much on my plate" なら「完全にキャパオーバー」
- "You have a lot on your plate." と相手をねぎらう形でも
会話で見てみよう
▼ 上司から追加の仕事を頼まれて
▼ 久しぶりに会った友達と
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| a lot on my plate | 抱えている案件・心配が多い | ここ最近の状況の説明 |
| My hands are full. | 今まさに手一杯 | 目の前の忙しさ |
| I'm swamped. | 仕事に沈みそう(忙殺) | 仕事量がピークのとき |
| I'm tied up. | 手が離せない・塞がっている | その時間帯の予定の話 |
特に混同しやすいのが my hands are full との違い。hands are full は「今この瞬間」の手一杯、on my plate は「ここ数週間」の抱えている量という時間スケールの差があります。今日忙しいなら hands、今月ずっと忙しいなら plate、と覚えておくと使い分けられます。
☕ ひとくちコラム 英語は忙しさを「食事」で語る
英語には、仕事や課題を「食べ物」にたとえる表現が驚くほどたくさんあります。"bite off more than you can chew"(噛める量より多く噛みちぎる=手に負えないほど引き受ける)、"food for thought"(考える材料、思考のごはん)、"have a full plate"(皿がいっぱい=多忙)。自分で取り分けるビュッフェ文化だからこそ、「自分の皿=自分の担当分」という感覚が共有されているのかもしれません。
ちなみに「今この瞬間、物理的に手一杯」のほうは My hands are full.(手一杯なんだ)。皿と手、2つの「いっぱい」を使い分けられたら、忙しさの表現はもうネイティブ級です。
今日のまとめ
今週、無茶な依頼が来たら代案とセットで使ってみてください。角を立てずに断れます。