誰もいないはずの部屋で物音がした——そんな話を聞かされて、あなたは腕をさすりながらこう言います。

That story creeps me out.
その話、ゾッとするんだけど。
怖いというより「気味が悪い」。じわっとくる不快感を表す。

creep は「這う」「私を這わせる?」と直訳すると意味不明です。

実は背筋を虫が這うような感覚のこと。つまり「ゾッとする」「気味が悪い」怖い(scary)とは違って、じわっと不快な感じを表します。

意味と使いどころ

It creeps me out. は不気味さ・薄気味悪さによる不快感を表します。恐怖より嫌悪に近いのが特徴。

💡 虫が這う感覚 creep の原義は「這う」。背筋を何かが這い上がる感覚から、不気味さを表す語になりました。関連語に creepy(気味が悪い)、the creeps(ぞわぞわする感じ。It gives me the creeps.)。身体感覚がそのまま感情語になった好例です。

会話で見てみよう

▼ 心霊話を聞かされて

They heard footsteps in an empty house.
誰もいない家で足音が聞こえたんだって。
Stop, that creeps me out.
やめて、ゾッとする。

▼ 職場の噂話で

He asked for her address on the first day.
初日に彼女の住所を聞いたらしいよ。
That's creepy. He creeps me out.
それは気持ち悪い。あの人、なんか苦手。
人に対して使うと「不快で近寄りたくない」という強い意味になる。

似ている表現との違い

表現ニュアンス場面
It creeps me out.気味が悪い(じわっとした不快)不気味なもの・人に
It's scary.怖い(直接的な恐怖)高所・暗闇・危険に
It gives me the chills.身震いする(良い意味でも)感動・恐怖どちらにも
It's disturbing.不快で心がざわつく(重い)暴力的な映像などに

scary が危険への恐怖なのに対し、creepy は正体不明の不快感。ジェットコースターは scary ですが creepy ではない、と考えると違いがはっきりします。

⚠️ 1つだけ注意 人に対して You're creepy. と言うのはかなり強い侮辱です。冗談でも関係が壊れるおそれがあるので、人物評として使うときは本人のいないところで、かつ慎重に。
スポンサーリンク

☕ ひとくちコラム 身体感覚から生まれた感情語

creep(這う)→気味が悪い、chill(冷え)→身震い、goosebumps(鳥肌)→感動や恐怖。英語の感情語は身体の反応をそのまま名前にしたものが多くあります。

日本語も「鳥肌が立つ」「背筋が凍る」「胸が躍る」と、体の反応で感情を語ります。感情は身体で感じるものという直感は、言語を超えて共通しているようです。関連する表現はI got goosebumps. もどうぞ。

今日のまとめ

📌 3秒でおさらい 気味が悪いときは It creeps me out.(ゾッとする)scary(怖い)ではなく、じわっと不快
人に向けて You're creepy. と言うのは強い侮辱なので避けて。
🔊 このフレーズ、耳でも覚えよう

ページ内の🔊ボタンでネイティブ発音を確認できます。ほかのフレーズもフレーズ帳にどんどん追加中。

フレーズ帳をもっと見る →