会議で誤解されたまま話が進みそうになり、あなたは手を上げてこう言います。
For the record, I never agreed to that.
はっきり言っておきますが、私は同意していません。
自分の立場を明確に残しておきたいときの前置き。
record は「記録」。会議の議事録か何かの話? と思うかもしれません。
半分正解です。もとは「公式記録に残すために」という報道・法廷用語。そこから日常でも「はっきり言っておくけど」という意味で使われるようになりました。誤解されたくないときの必須表現です。
意味と使いどころ
For the record, は自分の立場や事実を明確にしておくための前置きです。あとで誤解されないようにという意図があります。
- 誤解や噂を訂正したいとき
- 自分の立場を明確に残しておきたいとき
- 反対語は off the record(記録に残さない・オフレコで)
💡 報道用語からの転用
取材の世界では、on the record(記事にしてよい)と off the record(記事にしない)を明確に区別します。For the record は「これは公式に言っておく」という宣言。日常でも、後から言った言わないになるのを防ぐ役割は同じです。
会話で見てみよう
▼ 会議で誤解を訂正して
So we all agreed to push the deadline, right?
では締め切り延期で全員合意ということで。
For the record, I never agreed to that.
はっきり言っておきますが、私は同意していません。
▼ 友達との軽い口論で
You were the one who wanted to come here.
ここ来たがったの、そっちでしょ。
For the record, I suggested the other place.
言っとくけど、私が提案したのは別の店だからね。
友達同士なら軽い冗談としても使える。
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| For the record, | はっきり言っておくが(立場の明確化) | 誤解を防ぎたいとき |
| Off the record, | ここだけの話だけど | 記録に残したくない話をするとき |
| Just to be clear, | 念のため明確にしておくと | 確認を取りたいとき |
| To clarify, | 補足すると(丁寧) | 説明を追加するとき |
Off the record, とはちょうど正反対の関係です。Just to be clear, は相手を責めずに確認するぶんやわらかいので、社内の会議ではこちらのほうが波風が立ちません。
⚠️ 1つだけ注意
強めの表現なので、使うとその場の空気が引き締まります。軽い行き違いに使うと大げさ。本当に誤解を残したくない場面に限定し、そのあとは感情的にならず事実だけを述べるのがコツです。
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☕ ひとくちコラム 言った・言わないを防ぐ英語の技術
英語のビジネス現場では、口頭のやり取りのあとに Just to confirm what we discussed 〜(先ほどの内容の確認ですが)というメールを送る習慣が定着しています。For the record, の書面版と言えます。
これは疑っているのではなく記録を残す文化の表れ。日本の「議事録を回す」と同じ機能ですが、英語圏では個人単位で行うのが特徴です。自衛のためにも覚えておきたい習慣です。仕事の英語はビジネス英語60で整理しています。
今日のまとめ
📌 3秒でおさらい
誤解を残したくないときは For the record,(はっきり言っておくけど)。報道用語からの転用で、立場を明確にする一言。
やわらかく確認したいだけなら Just to be clear, を。
やわらかく確認したいだけなら Just to be clear, を。