朝からあくびを連発している同僚が "I'm so tired today."(今日めちゃくちゃ眠くて)と言ったら、ネイティブは笑いながらこう返します。
学校で習った tell は「言う・伝える」。だから直訳すると「私は言うことができる」……何を!? となってしまいます。
実は tell には「(見て・聞いて)わかる、見分けがつく」という重要な意味があります。"I can tell." は「あなたの様子から、ちゃんと伝わってきてるよ」という一言。相手の話を目で受け止めるあいづちとして、ネイティブは毎日のように使います。今日はこれを、会話例と一緒に「使える状態」までもっていきます。
意味と使いどころ
"I can tell." は、相手の表情・声・様子などから状態が読み取れるときの「わかるよ、見て取れるよ」です。相手の発言を裏づける形で使うと、「ちゃんとあなたを見ているよ」というメッセージになります。
- 「疲れた」「嬉しい」などの発言に「様子でわかるよ」と返す
- "I can tell (that) you've been working out." のように文を続けてもOK
- 過去形 "I could tell."(わかってたよ、気づいてたよ) もよく使う
会話で見てみよう
▼ ニコニコしながら入ってきた友達
▼ 最近ジムに通い始めた同僚と
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| I can tell. | 見ればわかるよ(今の様子から) | 相手の発言を様子で裏づける |
| I could tell. | 気づいてたよ(あの時から) | あとから種明かしされたとき |
| I figured. | だろうと思った(推測が当たった) | 状況からの推理に |
| I knew it. | やっぱりね!(確信が的中) | 予想的中の勝ち誇り |
ポイントは情報源の違いです。I can tell は「目の前の様子」、I figured は「頭の中の推測」。たとえば散らかった部屋を見て「忙しかったんだね」なら I can tell、返信が遅いから「忙しいんだろうな」と思っていたなら I figured.(だろうと思った)がハマります。
☕ ひとくちコラム 「わかる」の tell は意外とあちこちに
「わかる・見分ける」の tell は、慣用表現のあちこちに隠れています。"You can never tell."(こればかりはわからないものだ)、"There's no telling what he'll do next."(彼が次に何をするかわかったものじゃない)、"How can you tell?"(どうしてわかるの?)——どれも「言う」では訳せない tell ばかり。
特に "How can you tell?" は、"I can tell." とセットで覚えたい返しです。「見ればわかるよ」「え、どうしてわかるの?」という会話が丸ごと作れます。「tell = 言う」の一対一対応を捨てることが、英語の単語を立体的に理解する第一歩。フレーズごと口に馴染ませるには瞬間英作文トレーニングが近道です。
今日のまとめ
今週、誰かの変化に気づいたら1回使ってみてください。「ちゃんと見てくれてる」と喜ばれます。