"Your presentation was amazing. You should teach this stuff."(プレゼン最高だったよ。これ教える側に回るべきだって)と褒められたネイティブが、はにかんでこう返します。
スペルを見た日本人は、一瞬こう考えます。「flat…平ら? 平らにされたってこと!?」
ぺしゃんこにされたわけではありません。flatter は「お世辞を言う・持ち上げる」という動詞で、その受け身 "I'm flattered" は「そんなに持ち上げられたら照れちゃう=光栄です」という意味。日本語の「いえいえ、そんな」と違って、喜びを素直に見せつつ謙遜もできる、英語圏の褒められ対応の決定版です。
意味と使いどころ
"I'm flattered" は、褒め言葉・評価・お誘いを受けて「嬉しい、光栄だ」と伝えるフレーズです。「自分にはもったいないくらい」という控えめな響きが同居しているのがポイント。
- 実力や仕事ぶりを褒められたときの返事に
- 抜擢・スカウトなど身に余る評価への「光栄です」に
- "I'm flattered, but 〜" の形で、告白や依頼を丁寧に断る前置きにも
会話で見てみよう
▼ 上司からの抜擢
▼ 丁寧にお断りするとき
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| I'm flattered. | 照れるなあ・光栄です(控えめな喜び) | 褒め言葉・抜擢・お誘いへの返事 |
| I'm honored. | 名誉です(よりフォーマル) | 賞・式典・重要な役目 |
| That's so kind of you. | ご親切にどうも | 相手の優しさに焦点を当てる |
| You're too kind. | 褒めすぎですよ | 軽く謙遜しながら受け取る |
使い分けの軸は「重さ」。日常の褒め言葉には flattered、表彰式レベルの改まった場面には honored が合います。そして大事なのは、英語圏では褒め言葉を "No, no, no." と全否定しないこと。Thank you や I'm flattered で一度受け取るのがマナーです。
☕ ひとくちコラム 「謙遜」の文化差はフレーズに出る
日本語で褒められたときの定番は「いえいえ、そんなことないです」。ところが英語圏で褒め言葉を強く否定すると、「私の審美眼が間違ってるって言いたいの?」と相手の評価まで否定した形になりかねません。だからネイティブは Thank you で受け取り、照れを見せたいときに I'm flattered を重ねるのです。謙遜のかわりに「受け取り+照れ」で品を出す、という設計になっています。
ちなみに相手を褒める側のフレーズも知っておくと会話が回ります。服や髪型を褒めるならIt suits you.(似合ってるよ)が鉄板。褒めて、褒められて、I'm flattered で受ける——この往復ができれば、英語の雑談はぐっと温かくなります。
今日のまとめ
今週、褒められる場面があったら「いえいえ」の代わりに使ってみてください。