"If I speak up, some people might get mad at me."(声を上げたら、怒る人もいるかもしれない)。そうつぶやいたあと、ネイティブは静かに言い切ります。
単語はどれも中学レベルなのに、並び方が変。「So…be…it? どういう語順!?」と日本人の文法センサーが鳴りまくるフレーズです。
これは「(それが)そのようであらしめよ」という古い命令形・祈願形の言い回し。現代語に訳すと「そうなるならなればいい」「それならそれで構わない」です。望ましくない結果の可能性を承知のうえで、「受け入れる覚悟はできている」と言い切る、ちょっとドラマチックでかっこいい決まり文句です。
意味と使いどころ
"So be it." は、避けられない結果や起こりうる代償を「それでも構わない」と受け入れるときの一言です。あきらめというより、覚悟の宣言に近い響きがあります。
- 「もし〜になっても、それならそれでいい」と腹をくくるとき
- 反対や批判を承知で自分の決断を貫くとき
- 変えられない決定に対して「わかった、受け入れる」と締めるとき
会話で見てみよう
▼ 転職を決意した友達
▼ 値上げを決めた小さな店のオーナー
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| So be it. | それならそれでいい(覚悟) | 代償を承知で決断を貫くとき |
| It is what it is. | しょうがない、これが現実 | 変えられない現状を受け入れるとき |
| Fine. | わかったよ(不満まじりの了承) | 渋々OKするとき |
| Whatever happens, happens. | なるようになるさ | 結果を運に任せるとき |
似て見える "It is what it is." との違いは時間の向きです。It is what it is は「すでに起きたことへの割り切り」、So be it は「これから起こるかもしれないことへの覚悟」。未来に向かって言い切るぶん、So be it のほうが意志の強さを感じさせます。
☕ ひとくちコラム 「アーメン」を英語にすると So be it.
教会でお祈りの最後に唱える「アーメン(Amen)」。あの言葉はヘブライ語由来で、意味は「まことにそうでありますように」。そして英語の伝統的な訳語こそが、まさに "So be it." なんです。つまりネイティブが "So be it." と言うとき、無意識に祈りの結びの言葉で覚悟を表明していることになります。ドラマチックに響くのも納得ですね。
同じ「受け入れ系」でも、祈りの重さを持つ So be it. に対して、もっと日常の割り切りに使うのが It is what it is.。ため息とともに使うこちらの定番はIt is what it is. の記事で詳しく解説しています。覚悟の So be it.、割り切りの It is what it is.——2つ持っておくと心の守備範囲が広がります。
今日のまとめ
今週、何かを思い切って決めたら、心の中でこの3語をつぶやいてみてください。背筋が伸びます。