同僚とランチの話で盛り上がっていたら、相手がふとこう切り出しました。
ここで日本人の頭には疑問符が浮かびます。「which って…どれのこと?」
関係代名詞の which を思い出して文法解析を始めてしまうのですが、その必要はありません。この "Speaking of which" は丸ごとひとつの決まり文句で、意味は「いま話に出たことで思い出したんだけど」。ネイティブの雑談は、この一言でくるくると話題が移っていきます。今日はこの「会話の潤滑油」を使える状態にしましょう。
意味と使いどころ
"Speaking of which" は、直前の話題に関連することを思い出して、新しい話を切り出すときのつなぎ言葉です。「話は変わるけど」ほど唐突ではなく、「いまの話つながりでね」という自然な流れを作れます。
- 雑談中に関連する話題を思い出したとき
- 会議で議題に関係する別件を持ち出すとき
- "Speaking of lunch,"(ランチと言えばさ)のように speaking of + 名詞 で話題を指定する形もよく使う
会話で見てみよう
▼ 同僚と週末の話をしていて
▼ 友達と誕生日の話から
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| Speaking of which, | その話で思い出したけど(関連あり) | 直前の話題につなげて脱線する |
| That reminds me, | それで思い出した | 連想がきっかけなら関連が薄くてもOK |
| By the way, | ところで(関連なし) | まったく別の話題へ切り替える |
| Now that you mention it, | 言われてみれば | 相手の指摘を受けて気づいたとき |
使い分けの軸は「前の話題とつながっているか」です。つながっているなら speaking of which、まったく別の話なら by the way。この2つを混ぜると聞き手は「え、今の話と関係あるの?」と一瞬迷子になります。
☕ ひとくちコラム 「speak of」がつなぐ、もうひとつの名フレーズ
"speaking of 〜" の仲間には、実はもうひとつ有名人がいます。うわさをしていた本人がひょっこり現れたときの Speak of the devil.(うわさをすれば)。どちらも「いま話に出たもの」を引き取る speak of の働きが核になっていて、ネイティブの雑談は「speak of ファミリー」でぐるぐる回っていると言ってもいいくらいです。
面白いのは、こうしたつなぎ言葉が多い人ほど「会話がうまい人」に聞こえること。英語の雑談力は語彙量よりも、話題と話題を滑らかにつなぐ接続表現をいくつ持っているかで決まる部分が大きいのです。まずはこの一言から、あなたの会話の「つなぎ目」を増やしていきましょう。
今日のまとめ
今週、雑談が横道にそれそうになったら1回使ってみてください。会話が一気にネイティブっぽく流れます。