同僚とランチの話で盛り上がっていたら、相手がふとこう切り出しました。

Speaking of which, did you try that new cafe?
その話で思い出したけど、あの新しいカフェ行ってみた?
直前の話題に関連する別の話へ、自然にスライドするときの枕詞。

ここで日本人の頭には疑問符が浮かびます。「which って…どれのこと?」

関係代名詞の which を思い出して文法解析を始めてしまうのですが、その必要はありません。この "Speaking of which" は丸ごとひとつの決まり文句で、意味は「いま話に出たことで思い出したんだけど」。ネイティブの雑談は、この一言でくるくると話題が移っていきます。今日はこの「会話の潤滑油」を使える状態にしましょう。

意味と使いどころ

"Speaking of which" は、直前の話題に関連することを思い出して、新しい話を切り出すときのつなぎ言葉です。「話は変わるけど」ほど唐突ではなく、「いまの話つながりでね」という自然な流れを作れます。

💡 which の正体は「いま出た話題」 文法的には "Speaking of that topic which we just mentioned"(いま話に出たその件について言えば)の省略イメージ。which = 直前の会話に出てきた事柄を丸ごと受けています。だから「どれ?」と探さなくてOK。「それと言えばさ」という日本語の感覚にかなり近い表現です。

会話で見てみよう

▼ 同僚と週末の話をしていて

I watched three movies this weekend.
週末、映画3本も観ちゃったよ。
Speaking of which, the new Batman comes out Friday. Wanna go?
映画といえば、新しいバットマンが金曜公開だよ。行かない?

▼ 友達と誕生日の話から

Sarah's birthday party was so much fun.
サラの誕生日パーティー、めっちゃ楽しかったね。
Speaking of which, when's your birthday again?
誕生日で思い出したけど、あなたの誕生日っていつだっけ?
again は「前に聞いたけど忘れちゃった」のニュアンス。セットで覚えると便利。

似ている表現との違い

表現ニュアンス場面
Speaking of which,その話で思い出したけど(関連あり)直前の話題につなげて脱線する
That reminds me,それで思い出した連想がきっかけなら関連が薄くてもOK
By the way,ところで(関連なし)まったく別の話題へ切り替える
Now that you mention it,言われてみれば相手の指摘を受けて気づいたとき

使い分けの軸は「前の話題とつながっているか」です。つながっているなら speaking of which、まったく別の話なら by the way。この2つを混ぜると聞き手は「え、今の話と関係あるの?」と一瞬迷子になります。

⚠️ 1つだけ注意 直前の話題と関係のない話に "speaking of which" を使うと不自然です。たとえば天気の話の直後に「Speaking of which, 宿題やった?」はつながりがなくて違和感大。関連ゼロの話題転換は by the way に任せて、この表現は「〜つながりの話」専用にしましょう。
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☕ ひとくちコラム 「speak of」がつなぐ、もうひとつの名フレーズ

"speaking of 〜" の仲間には、実はもうひとつ有名人がいます。うわさをしていた本人がひょっこり現れたときの Speak of the devil.(うわさをすれば)。どちらも「いま話に出たもの」を引き取る speak of の働きが核になっていて、ネイティブの雑談は「speak of ファミリー」でぐるぐる回っていると言ってもいいくらいです。

面白いのは、こうしたつなぎ言葉が多い人ほど「会話がうまい人」に聞こえること。英語の雑談力は語彙量よりも、話題と話題を滑らかにつなぐ接続表現をいくつ持っているかで決まる部分が大きいのです。まずはこの一言から、あなたの会話の「つなぎ目」を増やしていきましょう。

今日のまとめ

📌 3秒でおさらい 関連する話を思い出したら "Speaking of which,"(その話で思い出したけど)。話題を指定するなら "Speaking of lunch," の形。無関係な話題は by the way で。
今週、雑談が横道にそれそうになったら1回使ってみてください。会話が一気にネイティブっぽく流れます。
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