閉まりかけたドアに滑り込んで、終電にギリギリ間に合ったネイティブ。座席に倒れ込みながら、息を切らしてこう言います。
直訳すると「それは近かった」。日本人はここで首をひねります。「近かった…? 駅が? 何が??」
近かったのは、距離ではなく「危険」です。危ないことがすぐそばをかすめていった=「危なかった〜!」というわけ。乗り遅れ寸前、ぶつかる寸前、バレる寸前——「あと一歩でアウトだったけどセーフ」の瞬間に、ネイティブは反射でこれを叫びます。リアクション英語の必修フレーズです。
意味と使いどころ
"That was close" は、危険や失敗をギリギリで回避できた直後の安堵を表すフレーズです。深刻な場面から日常の小ネタまで、幅広く使えます。
- 乗り物に駆け込みセーフしたときに
- 転びそう・ぶつかりそうなどヒヤッとした直後に
- 締め切り1分前に提出できたなど「間一髪」の報告に
会話で見てみよう
▼ 空港で搭乗ゲートに滑り込み
▼ 車のヒヤリハット
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| That was close! | 危なかった〜!(リアクション) | 回避できた直後の第一声 |
| That was a close call. | 危機一髪だった(名詞でまとめる) | 少し落ち着いて振り返るとき |
| Phew! | ふう〜(安堵の音) | 言葉の前に出るため息 |
| Just in time. | ギリギリ間に合った | 時間に焦点があるとき |
使う順番で覚えるのがコツです。ヒヤッとした瞬間に "Phew! That was close!"、ひと呼吸おいて "That was a close call." と振り返る。時間ギリギリの文脈なら "Just in time." も重ねられます。リアクション→振り返り、の流れごと体に入れましょう。
☕ ひとくちコラム close call は審判の「際どい判定」から
名詞版の "a close call" の call は、スポーツ審判の「判定(コール)」のこと。セーフかアウトか際どすぎる判定を close call と呼んだのが始まりとされ、そこから「アウトすれすれの出来事=危機一髪」という意味に広がりました。似た表現の "a near miss"(ニアミス)も、もともと軍事用語から日常に降りてきた仲間です。
ちなみに、危ない目に遭った人を慰めるときの英語にはIt could be worse.(もっとひどいことになってたかもよ)という便利な一言があります。"That was close." → "Yeah, but it could be worse."(危なかったね。でも最悪よりマシだったよ)という流れは、英語らしい前向きな締め方です。
今日のまとめ
今週、駆け込みセーフした瞬間があったら、ぜひ実況してみてください。