「スマホ落として画面バキバキ。しかも保証が先週切れてた」と肩を落とす友達に、ネイティブは顔をしかめてこう言います。
rough と聞いて思い浮かぶのは「ザラザラ」「粗い」、あるいはゴルフの「ラフ」でしょうか。スマホの画面がザラザラ?いえ、違います。
ここでの rough は「(状況が)過酷な、しんどい」。"That's rough." は、相手の災難に対する「うわ〜、それはキツい」という、ちょうどいい温度の共感フレーズです。重すぎず軽すぎず、日常の「ついてない話」への返しとしてネイティブが毎日使っています。今日はこれを、会話例と一緒に「使える状態」までもっていきます。
意味と使いどころ
"That's rough." は、相手の不運・災難・しんどい状況に「それはキツいね」と寄り添う一言です。深刻すぎない不運にちょうどいい温度感なのがポイント。
- 故障・遅延・残業・雨で中止など、日常の「ついてない話」に
- rough day / rough week(散々な1日/1週間)の聞き役として
- 友達っぽく言うなら "That's rough, buddy."
会話で見てみよう
▼ 最悪の通勤をしてきた同僚
▼ バイト先で災難だった友達
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| That's rough. | それはキツいね(ちょうどいい共感) | 日常の不運・災難 |
| That sucks. | 最悪じゃん(ストレートで俗っぽい) | 親しい友達同士 |
| That's tough. | それは大変だね(やや真面目) | 状況の困難さへの共感 |
| I'm sorry to hear that. | お気の毒に(丁寧・真剣) | 深刻な知らせ・目上にも |
カジュアル度は That sucks > That's rough > That's tough > I'm sorry to hear that の順。rough は「俗っぽすぎず、他人事すぎず」の絶妙な立ち位置です。共感したあとに励ますなら、Hang in there.(踏ん張れ)やIt could be worse.(まだマシなほうだよ)へつなげるのが定番コースです。
☕ ひとくちコラム アニメ史に残る "That's rough, buddy."
このフレーズを伝説にしたのが、アニメ『アバター 伝説の少年アン』の一場面。ソッカが「最初の彼女は月になっちゃってさ」と打ち明けたとき、ズーコが真顔で返した一言が "That's rough, buddy."(それはキツいな、相棒)でした。壮大すぎる不幸に対してあまりに等身大な返事——このギャップが愛され、海外では今でもミームとして使われ続けています。
笑い話のようですが、実は共感の本質を突いています。気の利いた言葉が見つからなくても、「それはキツいね」と受け止めるだけで十分ということ。無理にアドバイスせず、まず共感。この呼吸はI don't blame you.(そりゃそうなるよ)とも共通しています。
今日のまとめ
今週、誰かの「ついてない話」を聞いたら1回使ってみてください。ちょうどいい距離感の共感が届きます。