会議の終わり際、上司がノートを閉じながらこう言いました。

Let's touch base next week.
来週あたり、状況を共有しましょう。
軽く進捗確認する、という意味のビジネス定番。

touch base。「ベースに触れる」——野球の話に聞こえます。

そのとおり、語源は野球の走者がベースを踏む動作。そこから「短く連絡を取り合う・状況を確認する」という意味になりました。英語のビジネス会話では毎日のように登場します。

意味と使いどころ

touch base は短く連絡を取って状況を共有することを表します。本格的な会議ではなく、軽い確認がニュアンス。

💡 スポーツ由来のビジネス英語 英語のビジネス表現にはスポーツ由来が驚くほど多くあります。touch base(野球)、ballpark figure(概算。野球場)、drop the ball(へまをする。球を落とす)、the ball is in your court(テニス)。スポーツを知ると会議が聞き取れるという不思議な関係があります。

会話で見てみよう

▼ 会議の終わりに

Let's touch base next week to see where we are.
来週、進捗確認のために少し話しましょう。
Sounds good. I'll set up a quick call.
了解です。短い電話を設定しておきます。

▼ 別のチームと連携して

Have you touched base with the design team?
デザインチームとは状況共有しました?
Not yet. I'll ping them today.
まだです。今日連絡します。
ping は「短く連絡する」という職場のカジュアル語。

似ている表現との違い

表現ニュアンス場面
Let's touch base.状況を共有しよう(軽い確認)進捗確認・短い打ち合わせ
Let's catch up.近況を話そう(仕事にも私用にも)久しぶりの相手にも
Let's sync up.認識を合わせよう(IT系で頻出)チーム内の調整に
Let's set up a meeting.会議を設定しよう(正式)本格的な議論が必要なとき

touch base はあくまで軽い接触。本格的な議題があるなら Let's set up a meeting. と言ったほうが、相手も準備できます。重さを取り違えると、会議の時間設定を誤ります

⚠️ 1つだけ注意 base は単数形で使います(touch bases とは言いません)。またビジネス用語として使われすぎているため、中身のない決まり文句と受け取られることも。何を確認したいのかを一言添えると、実のあるやり取りになります。
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☕ ひとくちコラム ビジネス英語の決まり文句疲れ

英語圏の職場では、touch base / circle back / move the needle / low-hanging fruit といったビジネス決まり文句が飽きられ、ネタにされることも増えています。中身がぼやけるからです。

とはいえ意味を知らないと会議についていけないのも事実。使うのは控えめに、聞き取りのためには知っておく——このバランスが現実的です。仕事で必要な表現はビジネス英語60で整理しています。

今日のまとめ

📌 3秒でおさらい 軽く進捗を確認するなら Let's touch base.(状況共有しよう)野球のベースが語源
本格的な議論が必要なら、はっきり会議として設定しましょう。
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