"Do you think he'll actually show up tomorrow?"(あの人、明日ほんとに来ると思う?)と聞かれたネイティブが、肩をすくめてこう返します。
直訳は「誰が知っていますか?」。真面目に受け取った日本人は、「えっと…彼の奥さんなら知ってるかも?」と答えの候補を探し始めてしまいます。
でもこれは答えを探す質問ではありません。「誰が知ってるっていうの?→誰も知らないよ」という反語で、意味はシンプルに「さあね」。未来のこと、他人の心の中、真相が闇の中の話——「考えても答えの出ないこと」への返事として、ネイティブは毎日のように使います。
意味と使いどころ
"Who knows?" は、「それは誰にもわからないよ」と答えのなさをまるごと伝える一言です。「わからない」と白旗を上げるというより、「わからないのが当然」という軽いニュアンスがあります。
- 未来の予想を聞かれて「先のことはわからない」と返すとき
- 他人の行動や気持ちについて「本人にしかわからない」と流すとき
- 文頭に付けて "Who knows, maybe it'll work out."(まあ、案外うまくいくかもよ)と可能性をふわっと残す使い方も
会話で見てみよう
▼ 同僚と、来年の組織変更のうわさ話
▼ 文頭に付けて「案外あるかもよ」のパターン
似ている表現との違い
| 表現 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| Who knows? | さあね、誰にもわからない | 未来・他人の心など答えのない話題 |
| You never know. | 先のことはわからないよ(期待寄り) | 相手の背中を押したいとき |
| Beats me. | さっぱりわからん(お手上げ) | クイズや質問に答えられないとき |
| I have no idea. | 見当もつかない(ストレート) | 単純に情報がないとき |
特に混同しやすいのが "You never know."。どちらも「わからない」ですが、You never know は「わからないからこそ、いいことが起きるかも」という励まし寄り、Who knows? は「わからないねえ」と肩をすくめる中立〜あきらめ寄りです(文頭に付ければ Who knows も前向きに使えます)。
☕ ひとくちコラム 英語は「答えない質問」だらけ
英語には、Who knows? のように「質問の形をした質問じゃない文」=修辞疑問がたくさんあります。"Who cares?"(誰が気にするの?→どうでもいいよ)、"Why not?"(なぜダメなの?→いいじゃん、やろうよ)、"What's the point?"(何の意味があるの?→意味ないよ)。どれも疑問文の皮をかぶった「意見」です。
この仕組みに気づくと、リスニングでの誤解が一気に減ります。相手が疑問文を言ったのに答えを待っていない——そんなときは修辞疑問を疑ってみてください。そして「わからないからこそ期待できる」の前向き版は、姉妹フレーズのYou never know. の記事で詳しく解説しています。セットで覚えると使い分けが完璧になります。
今日のまとめ
今週、「それは誰にもわからないなあ」という話題が出たら、肩をすくめて一言どうぞ。