カフェで友達と話している最中、店員さんが注文を取りに来て会話が一瞬ストップ。店員さんが去ったあと、ネイティブは何事もなかったかのようにこう言って会話を元に戻します。

You were saying?
さっきの話の続き、どうぞ。
会話が何かで中断されたあと、相手に「続けて」と促す決まり文句。

直訳すると「あなたは言っていた」。ここで多くの日本人はこう身構えます。「え、もしかして聞いてなかったの?もう一回言えってこと?」

違います。ちゃんと聞いていた前提で、「邪魔が入る前の続きをどうぞ」と促すサインです。話の腰を折られた相手への軽い気づかいも込められていて、ネイティブは会話の合間にごく自然にこれを挟みます。今日はこの一言を、会話例と一緒に「使える状態」までもっていきます。

意味と使いどころ

"You were saying?" は、何かの割り込みで止まった会話を、相手に続けてもらうために使う一言です。「それで、何の話だったっけ?」ではなく「続き、聞かせて」というニュアンスです。

💡 なぜ過去進行形? "were saying" は過去進行形。中断が起きたその瞬間に進行中だった動作を指すための時制です。「(中断される前まで)あなたはずっと話していましたよね、その続き」というイメージで、過去進行形が「途中で切れた動作」を自然に表しています。

会話で見てみよう

▼ レストランで話している最中に店員が来て中断

Sorry to interrupt — can I get you started with drinks?
お話し中失礼します、まずお飲み物からいかがですか?
Oh, two waters, thanks. Anyway, you were saying?
あ、お水を2つで。それで、さっきの続きは?
店員さんへの返事のあと、Anyway で話を戻す合図をしてから使うのが自然。

▼ 電話がかかってきて会話が中断

Hold on, that's my phone. ... Sorry about that. You were saying?
ちょっと待って、電話。…ごめんね。それで、続きは?
Right, so I was telling you about the trip.
そうそう、旅行の話をしてたんだった。
続きを促された側は "Right, so..." で自然に話を再開することが多い。

似ている表現との違い

表現ニュアンス場面
You were saying?相手に続きを促す。ていねいめ会話が第三者や物音で中断したあと
Go on.「続けて」よりストレートで短い友人同士のカジュアルな会話
As I was saying,自分が話を再開するときの前置き話し手本人が主語(相手には言わない)
Sorry, what was that?本当に聞き取れなかったので繰り返してほしい聞こえなかった・理解できなかったとき

You were saying? は「相手」に続きを促す表現で、話し手自身が話を再開するときは As I was saying, を使います。主語が逆になる点だけ覚えておけば混同しません。

⚠️ 1つだけ注意 "You were saying?" は聞いていた前提の表現です。本当に聞き取れなかったときにこれを使うと、相手は「ちゃんと聞いてたよね?」と勘違いしたまま話を進めてしまうことがあります。純粋に聞き逃した場合は "Sorry, what was that?" を使うのが正解です。
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☕ ひとくちコラム 英語話者は「中断」にやたら気を遣う

英語の会話には "Sorry to interrupt," "Hold that thought," "Don't let me stop you," のように、割り込みや再開にまつわる決まり文句がやたらと多くあります。誰かの話を遮ることを日本語よりも明確に「悪いこと」として扱う文化があり、遮った側は必ずフォローの一言を添え、遮られた側にも "You were saying?" のように続きを促す役割が用意されているわけです。

裏を返せば、この手のフレーズを知っているだけで「会話のマナーをわかっている人」という印象を自然に与えられます。とっさに口から出るようにするには、こうした短いやり取りを繰り返し声に出す練習が効きます。瞬間英作文トレーニングで似た場面のフレーズもあわせて鍛えてみてください。

今日のまとめ

📌 3秒でおさらい 会話が中断されたら "You were saying?"(続き、どうぞ)。自分が話を戻すなら "As I was saying,"、本当に聞き取れなかったら "Sorry, what was that?"
今週、誰かの話が何かで途切れたら、さりげなく使ってみてください。会話上手な印象がぐっと増します。
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