英検のライティングは2024年度から2題構成になりました。従来の意見論述に加えて、3級・準2級にはEメール問題、2級・準1級・1級には英文要約が加わっています。どちらも型が決まっているので、覚えれば確実に点が伸びます。

採点は4観点。何を見られているかを正確に知る

英検のライティングは内容・構成・語彙・文法の4観点で採点されます。準2級〜準1級は各4点(16点満点)、1級は各8点(32点満点)です。

盲点文法は「ミスの少なさ」だけでは満点になりません。同じ構文ばかり使っていると減点されます。単文の羅列ではなく、接続詞・関係代名詞・不定詞などを混ぜる意識が必要です。
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意見論述の型:この4文で骨格ができる

意見論述はすべての級で出ます。そして型は級を問わず同じです。語数が増えるだけで、骨格は変わりません。

  1. 結論 — I think (that) ... / I agree that ... で立場を宣言する。ここで迷って書かないのが最大の失点原因です
  2. 理由1 — First, ... 具体例を1つ添える
  3. 理由2 — Second, ... 理由1と違う角度から
  4. まとめ — For these reasons, ... / That is why ... で結論を繰り返す

ポイントは「正しい意見」を書こうとしないことです。採点されるのは英語であって、主張の中身の是非ではありません。理由を2つ書きやすいほうの立場を選ぶのが、合格者の共通戦略です。

そして指定語数を守ること。大きく外れると内容点が削られます。少なすぎるのはもちろん、書きすぎもミスが増えるだけで得になりません。

英文要約の型:2級・準2級プラス・準1級・1級

2024年度から加わった要約問題は、多くの受験者がつまずくところです。コツは「自分の意見を書かない」の一点に尽きます。

  1. 原文の段落ごとに、言いたいことを1文でつかむ
  2. その文を自分の言葉に置き換える(パラフレーズ)
  3. つなぎ言葉で1つの文章にまとめる
最重要原文の文をそのまま写すと大きく減点されます。要約問題で見られているのは「読めたか」ではなく「読んだ内容を、自分の英語で言い直せるか」だからです。同義語への置き換え、名詞→動詞の言い換えを普段から練習しておくと差が出ます。

また、要約に具体例や数字を細かく入れる必要はありません。各段落の主張だけを拾えば十分です。入れようとすると語数が破綻します。

Eメールの型:3級・準2級だけの形式

3級と準2級には、友人からのメールに返信する問題が出ます。メールに含まれる2つの質問に、両方答えるのが絶対条件です。

  1. 冒頭のあいさつ・リアクション(Thank you for your email. / That sounds fun!)
  2. 質問1への回答 + 具体的な情報を1つ
  3. 質問2への回答 + 具体的な情報を1つ
  4. 締め(I hope you enjoy it. など)

片方の質問を読み飛ばすと、それだけで内容点が大きく落ちます。問題文の疑問符を数えてから書き始める——これだけで防げるミスです。

なお準2級プラス(2025年度新設)にEメール問題は出ません。こちらは要約と意見論述の2題構成です。準2級の対策本をそのまま使うと形式がずれるので注意してください。

独学の最大の壁は「自分では採点できない」こと

ライティングの型は、読めば理解できます。問題はその先です。書いた答案が何点なのか、自分では判断できません

参考書の模範解答と自分の答案を見比べても、「なんとなく違う」で終わってしまう。どこが減点なのか、どう直せば点が上がるのかが分からないまま、同じミスを繰り返すことになります。

だから対策の優先順位はこうなります。①型を覚える → ②書く → ③採点してもらう → ④直す。③がない練習は、答え合わせをしないドリルと同じです。

よくある質問

Q. 英検のライティングは何割取れば合格できますか?

A. ライティングだけの合格ラインは公表されていません。ただし技能ごとの満点は均等なので、他の技能と同じく6〜7割を目安にしてください。問題数が2問と少ないぶん、1問あたりの重みが非常に大きく、白紙や大幅な語数不足は致命傷になります。

Q. 要約問題で、原文の単語をそのまま使ってもいいですか?

A. 固有名詞や言い換えのきかない専門用語はそのままで構いません。ただし文をまるごと写すのは大きな減点対象です。要約で見られているのは自分の言葉に置き換える力なので、同義語や品詞の変換を使って書き直してください。

Q. 答案を添削してくれる人が周りにいません。どうすればいいですか?

A. 自己採点を仕組みにすれば、ひとりでも精度は上がります。①書いたら最低1日寝かせる(直後は自分の文が読めません)。②英検の4観点(内容・構成・語彙・文法)を1つずつ、0〜4点で自分に付ける。③公式の解答例と構成だけを比べる(語彙ではなく、段落の役割が同じかを見る)。④声に出して読み、詰まった箇所に印を付ける。文法ミスはたいていそこにあります。そのうえで人の目が欲しければ、学校の先生か、添削オプションのあるオンライン英会話が確実です。

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