韓国語学習の初期で必ずぶつかる質問で、Q&Aサイトでも定期的に相談が上がります。ルールが多く見えて挫折しやすいポイント。
実は日本語話者にとっては直感が効くタイプのテーマです。日本語の「1個」と「ひとつ」の関係と、ほぼ同じ構造になっているからです。
📌① まず日本語の「いち」と「ひとつ」を思い出す
日本語には数字が2種類あります。漢語系(いち・に・さん)と和語系(ひとつ・ふたつ・みっつ)。
「3個」「3人」「3時」は漢語系。一方「みっつください」「みつご」は和語系。両方の使い分けは、日本人は無意識にやっています。
韓国語も同じ構造で、漢数字語(일 이 삼)と固有数字(하나 둘 셋)が並存しています。歴史的にも、中国語由来の漢数字と、朝鮮語由来の固有数字が両方生き残った結果です。
つまり、韓国人は2種類あるのが「当たり前」で、日本人にとってもそれほど遠い感覚ではありません。単語ごとにどっちを使うか決まっているだけ、と捉えるのが第一歩です。
📌② 漢数字語(일 이 삼)を使う場面
漢数字語は数の抽象概念・単位が大きい/正式なもので使います。
・年月日・時間の「分・秒」
・値段(원)
・電話番号・住所・階数
・体重・身長・年齢の後半(20歳以上は場面によって漢数字も)
・数学の計算
1월 15일(1月15日)、오천 원(5000ウォン)、삼 층(3階)、삼십오 분(35分)——ここは全部 일 이 삼 系。
日本語で「1月」を「ひとつき」と言わないのと同じで、数字が『分類記号』として働くときは漢数字語です。
📌③ 固有数字(하나 둘 셋)を使う場面
固有数字は個数・年齢・時間の「時」・回数など、身体感覚のある数え方で使います。
・時計の「時」(3時 = 세 시)
・年齢(3歳 = 세 살)
・個数(3個 = 세 개)
・人数(3人 = 세 명)
・回数(3回 = 세 번)
3시 30분(3時30分)——時は固有(세)、分は漢数字(삼십)。同じ文の中で切り替えるのが韓国語らしいポイントです。
日本語でも「3時30分」の「3時」は和語のような響きがあり、「30分」は漢語。時計を見て思わず口に出るタイプの数え方は固有、と覚えると腑に落ちます。
📌④ 迷ったときの決め方——3つの合図
1. 後ろに助数詞が付くか——개(個)・명(人)・살(歳)・번(回)・시(時)・병(本)。この6個が付くなら、固有数字。まずここを見ます。
2. 単位が漢字で書ける『重い』ものか——分・秒・원・층・월・일・년。これは漢数字語。
3. 迷ったら固有数字を先に試す——韓国語で日常的に耳に入るのは固有数字のほうが多い。日常会話で「〜個」「〜歳」「〜時」を言う場面は圧倒的に頻度が高いからです。
細かい例外(20以上の年齢は漢数字も使う、電話番号は全部漢数字で読む、など)は、慣れれば自然に切り替わります。最初は1〜10の固有数字と、時計・値段の言い方から入るのが最短です。
🗣そのまま使える例文
カタカナ読みはあくまで目安です。慣れてきたら文字のほうを見て言えるようにしてください。
🔥 まるっとまとめ
- 数字が2種類あるのは日本語も同じ(いち/ひとつ)。特殊ではない。
- 漢数字語(일 이 삼)は分・秒・원・층・年月日など「分類記号」寄り。
- 固有数字(하나 둘 셋)は時・歳・個・人・回など「身体感覚のある数え方」。
- 3시 30분のように1文の中で切り替わるのが標準。難しく考えない。
- 迷ったら助数詞(개 명 살 번 시)を見る。これが付いていれば固有数字。