試験前夜になって慌てて教科書を開き、気づけば空が明るくなっている。そんな「一夜漬けした」は、英語では I crammed last night. と言うのがいちばん自然です。
「一晩」を night、「勉強した」を studied と考えて I studied one night. と言っても、文法的には間違っていません。ただこれだと「一晩勉強した」という事実しか伝わらず、本来やるべきだった準備を怠って土壇場で慌てて詰め込んだという「一夜漬け」特有のニュアンスが抜けてしまいます。英語では、この切迫した詰め込み学習を cram という決まった動詞で表します。
なぜ「I studied one night.」ではないのか
cram はもともと「狭いところに無理やり詰め込む」という意味の動詞で、試験前に短時間で知識を頭に詰め込む様子にぴったり重なります。 I crammed for the test last night.(昨夜、試験のために一夜漬けした)のように、cram for ~ の形で何のために詰め込んだかを添えるのが基本の使い方です。ちなみに日本語の「一夜漬け」は、本来は野菜を一晩だけ漬けて作る即席の漬物を指す言葉で、そこから「準備不足のまま一晩だけで仕上げる」という比喩として定着したと言われています。
一方、徹夜そのものを言いたいときは pull an all-nighter が便利です。こちらは勉強に限らず、仕事や遊びで一晩中起きていたときにも使える広い言い方です。 I pulled an all-nighter studying for the exam.(試験勉強で徹夜した)のように組み合わせれば、cram のニュアンスも加えられます。cram が「詰め込み学習」、all-nighter が「一晩中起きていたこと」を指すと覚えておくと使い分けに迷いません。
会話で見てみよう
言い換えのバリエーション
| 英語 | 使いどころ |
|---|---|
| I crammed last night. | 一夜漬けした、いちばん自然な言い方 |
| I crammed for the test last night. | 何のために詰め込んだかを具体的に言うとき |
| I pulled an all-nighter studying. | 勉強のために一晩中起きていた、と徹夜を強調するとき |
| I left it all until the last minute. | 準備を後回しにして土壇場になった、と結果で言うとき |
- 一夜漬けしたは英語で I crammed last night.
- 何のために詰め込んだかを言うなら I crammed for the test last night.
- 徹夜そのものを言うときは pull an all-nighter も使える
「これ英語で何て言うんだろう」を、毎日1本ずつ潰していきます。